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ゾンビ映画で主人公がTシャツ着てるのが納得いかない

だって噛まれたらゾンビになるんですよ。プロテクトしろよやる気あんのか

就活生のネクタイに関して思うこと

雑感

前職で、新卒採用と中途採用に関わった事があります。

人事ではなかったのですが、ベンチャーではやたらと社員と面接させる採用は多いようです。

 

 

で、同僚としばしば問題になったのが、学生のネクタイに関して、です。

 

 

一定数、面接にネクタイをして来ない学生がいるんですね。

もちろん男子の話です。

 

 

ネクタイなんてどうでもいい、俺は他の部分を重視する、っていう同僚もいました。

でも、僕はノーネクタイの学生をあまり評価しない傾向にあったんです。

もちろんネクタイの有無だけで採用不採用を考えていたわけではありませんでしたが・・。

 

 

ネクタイしていないからお前非常識。不採用。

そこまで反射的にノーネクタイを否定しているわけでもないんです。

 

 

 

僕は決して、ネクタイというものが好きな訳ではありません。

むしろ嫌いです。

人類の愚かな発明の一つだと思いますし、夏は仕事でスーツを着る必要がある時でもノーネクタイで仕事します。

 

でも当然、好きとか嫌いとか、そういう事ではないんです。

 

 

ネクタイをしてくる選択肢があるにも関わらず、敢えてノーネクタイで面接を受けに来る。

それはなぜなのか。

そこを考えてしまうんですね。

 

ネクタイしていないからお前非常識。不採用。

実際にそう考える人間は社会にそれなりにいると思います。

僕は自分ではそうではないと思っていますが・・

 

 

つまり、どんなに自分が優秀でも、ネクタイ一つで不採用になってしまう可能性は無くはないという事です。

そういう考えに至らず、ただ単にノーネクタイな学生はやっぱり思慮が足りないなあと思うので高い評価をしづらいのですが、僕が気になるのは、そういう可能性もあると分かっている上で、あえてノーネクタイを選択して面接に挑む学生です。

 

 

 

実際、ノーネクタイの学生には僕は絶対に「なんでネクタイをしていないんですか?」と質問するようにしていました。

そこでの応えで、うーん、なるほど!と唸らせられる事でもあれば、それはそれ、評価を高くする事もあるかもしれませんし。

 

 

とはいえ、実際に学生さんの答えを聞いて唸った事はありません。

 

 

「ネクタイをして来ないなんていう理由で落とされるようなら、そんな企業には入社したくありません」

みんなこう言うんですよね。

 

「面接は企業が学生を選ぶ場でもあると同時に、学生が企業を選ぶ場でもあると思います」

と言われたこともあります。

 

それはその通りです。

彼は何も間違っていないと思います。

 

 

 

でも、僕はどうしても彼らの主張に納得がいかなかった。

彼らと色々話をしたんですが、みんな最近流行りの「意識が高い」学生でした。

 

自己啓発書やビジネス書を読み、学生時代にネット界隈で名の通ったブロガーと食事に行き、自身もブログを書いていて、PVが一日5000です、みたいな事を言うわけです。

勉強会やセミナーやインターンで自分を磨いてきたんだと。

自分にはこんなに武器がある!だからネクタイなんて下らない所じゃなくて、そっちを見てくれ!そういうわけですね。

 

 

学生時代バイトと麻雀に明け暮れていた僕より2万倍くらい有意義な学生生活です。

それ自体を否定するつもりは全くありません。

 

 

 

 

ただ、彼らを採用したいと思わなかった。

 

 

「自分がやりたくない仕事を指示されたらどうしますか?」こう質問した事があります。

彼の答えは、「納得できる仕事ならやります。」というものでした。

 

「じゃあ納得できなければやらないのですか?」

「それが必要な仕事なら、ちゃんと納得できる説明をしてもらえると思います。」

 

うーーーん・・・なんか・・

めんどくせえーーーー!!!

 

なんか違う!

 

 

新卒は黙って言う事聞けっていうのも、それはそれで間違っているとは思います。

でも、なんか違うんですよ!!

 

なぜその仕事が必要なのか説明するのはいいと思うんです。

でも、それで納得してもらえないと仕事してもらえないっていうのは、違う。 

 

 

ノーネクタイの学生さんの中には、3年以内に起業したいから必要なスキルを磨きたいという志望理由の学生も何人かいました。

小さいベンチャーは色んな仕事を経験できるから、起業したい学生には格好の練習場になるんですね。

 

 

 

ノーネクタイの学生さんは、「自分に都合のいい職場」に就職したいという姿勢が全面に出ているのです。

よく就職は恋愛に例えられますが、お見合いで「俺たまに浮気するけど、付き合う前に言っておくわ」と言われるのと同じような感じに思えます。

 

 

面接では、優秀か、能力があるかも当然ある程度は問われます。

でも、こいつと一緒に働きたいか、という事を重視する面接官も少なからずいると思います。

 

僕はそういう面接官でした。

 

だから、ノーネクタイ系男子に対する評価は低くつけました。

すごく立派な志望理由やら熱意やらを語られても、すごく薄っぺらく感じてしまったからです。

 

 

 

 

最後に付け加えておきたいのですが、ノーネクタイの学生さんたちがみんな不採用になったわけではありません。

僕の他にも面接官として採用に参加した営業部の社員などがいました。

彼らが高く評価した結果、採用になった学生も何人かいます。

3年間のトータルで4、5人くらいだったでしょうか。

 

 

ただ、入社後1年以上在籍した学生はいませんでした。

連日罵倒され、精神的にもたないという理由で辞めていった者もいれば、ひたすらGoogleAnaliticsの数字の集計をさせられて、半ばノイローゼみたいになって辞めた者もいます。

 

 

彼らを採用した営業部の社員は、彼らを育てるつもりもなければ、即戦力として採用したわけでもありません。

使い捨てのコマとして使い易そうだから採用したと言っていました。

 

僕は、入社した彼らが仕事に納得がいかなければ、納得がいくよう説明しなければいけないと思っていました。

しかし、実際に現場で使われていた言葉は「やるっつったらやるんだよ!」でした。

 

 

自分に都合のいい企業を期待すれば、企業も自分に都合のいい学生を採用します。

それは当たり前の理屈ですし、そういう意味では企業の方が学生よりずっと「やり手」です。

 

 

 

ネクタイ一つで大袈裟な話になってしまいました。

 

 

ノーネクタイの学生が来たが、ポケットからネクタイを出して「ネクタイがどうしても決まらず、ノーネクタイになってしまいました。申し訳ありません。」と言ってきたというエピソードを今の職場の人事から聞いて、なんとなく昔を思い出してしまいました。