ゾンビ映画で主人公がTシャツ着てるのが納得いかない

だって噛まれたらゾンビになるんですよ。プロテクトしろよやる気あんのか

ブラックの帝王ミキティに思う事

最近、エンペラー・オブ・ブラックことミキティこと渡邊美樹氏が自民党から参院選に出馬するっていうんで、話題になってます。

 

「ワタミはとにかくブラック。これはもはや常識」、っていう感じなんですが、

大人しくしてればいいものを、渡邊美樹氏が顔を真っ赤にして「ワタミはブラックじゃないもん!他の飲食のほうがブラックだもん!!」とか反論し始めまして、しかもその理屈がどう考えてもやっぱりブラックじゃね?っていう理屈なもんだから、いよいよ宗教とか、キチガイとか言われつつある様子です。

 

 

僕は、渡邊美樹氏とは直接面識はありませんが、過去に渡邊美樹氏と出版周りでちょくちょく仕事していた人間とか、渡邊美樹氏の劣化コピーみたいな人間と何人か関わった事があります。

 

もちろんこれは僕の推測に過ぎないのですが、僕が見る限り渡邊美樹氏は悪人ではないと思います。

悪とはなんぞや、という定義から始めるとまたややこしい話になるのですが、「人を不幸にする人間」という意味では彼は悪人かもしれませんが、「人を不幸にしても構わないと思って生きている人間」かと言われると、これは違うのではないかと。

 

 

彼の劣化コピーのような知り合いがいると書きましたが、彼をU君とします。

 

U君は学生時代に起業し、それからは社長としてかなり精力的に働き続けました。

理想も高く、少しでも多くの人を幸せにしたい、本気でそう考えている人間でした。

具体的には、ある障害を持つ人たちを支援するようなプロジェクトを進めていました。

 

当然ですが、一般的な会社っていうのは一人で回るものではないので、彼の会社には他にも社員やバイトが多くいるわけです。

 

U君は高い志のもと、毎日3時間くらいしか睡眠をとらず、とにかく頑張って働きつづけました。いつも目がキラキラしていました。

 

 

問題は、わりとすぐに表面化しました。

 

もちろん原因はU君と他のスタッフの意識の差です。

 

終わらない仕事は徹夜してでも終わらせる。

必要であればミーティングは22時だろうがなんだろうがセッティングする。

用事があれば夜中でも電話をかける。

 

そういう行為を当然のように繰り返すU君に、スタッフは段々反発していきました。

 

U君はどうしたか。

 

U君はスタッフを説得しようと試みました。

 

自分はいかに人を幸せにしたいか。

そのために死ぬ気で頑張っている。

でも、自分では限界がある。だから力を貸してほしい。

みんなにも、自分と同じ夢を見て欲しい!

 

本気でそう考えている人間に、「あなたは間違っている」と言っても「いや、間違っているのは理想を持たない君達だ。働く事には意義が必要だ」と逆に説得してこようとするわけです。

 

はっきり言って、見えている世界が違う。

 

彼が間違っていた部分があるとすれば、自分の理想は絶対的に正しいと信じていた事。

正しいのだから、意識の低い仲間を啓蒙すれば、自分と一緒に理想を追いかけて頑張ってくれるに違いないと考えていた事だと思います。

 

 

渡邊美樹氏も、U君と一緒のタイプだと思います。

彼自身、若いころに佐川急便で死に物狂いで働き、ワタミを設立したという話は有名です。

彼は自分にできたんだから、みんなやる気さえあればできる!そう考えているのでしょう。

 

ですが、当然の話、自分の夢を持ってそれを叶えようとする人間は死に物狂いで働けても、そこまで仕事に人生の比重を重く置いていない人間は同じレベルで働く事などできないのです。

そして、日本で働く人の殆どは後者のタイプであり、それを強制して前者のタイプに変えようとしても、そんな事は不可能なのです。

 

渡邊美樹氏は、ここの部分の考えがスッポリ抜けているのだと思います。

 

ワタミで働きづめで精神を病んでしまう人間の気持ちは彼には永遠にわからないと思います。彼が同じ立場で働いても、彼が精神を病む事はないでしょう。

 

だから、彼は平気で「みんなで涙を流しながら「よかったね」と言っている会社のどこがブラックだ」とか「無理もやり通せば無理じゃない」などと本気で言えるのです。

 

 

彼の事を「宗教」と表現する人がちょくちょくいますが、これは的を射ていると思います。

彼自身がその宗教の信者であり、信心深い信者にどんな理屈で説得しても信仰を改めないのと一緒でしょう。

 

インタビューや取材で彼をなんとか論破しようというような質問をしばしば見かけますが、これは「全く無駄である」と断言できます。

前述したとおり、見えている世界が違うのです。

 

 

その後、U君は事業に失敗しました。

 

ですが、再び会社を起こし、以前掲げていた理想を失く事なく今も頑張っているそうです。

当時U君と一緒に働いていた人間で、今でもU君と連絡をとっている人間がいないので、詳しい事はわからないのですが。

 

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