ゾンビ映画で主人公がTシャツ着てるのが納得いかない

だって噛まれたらゾンビになるんですよ。プロテクトしろよやる気あんのか

ステマなんてものはあらゆる業界にあるんだよ、という話

こんな記事がはてブで話題になっていました。

 

ソーシャルメディアコンサルタント林周平氏、GoogleGroupsで組織的なはてブSPAMの一部始終を漏らしてしまうの巻

 

 個人的には、何をいまさら・・という感じですが、僕以外のみなさんも同じように感じているのではないでしょうか?

 

たべログでお金を貰ってレビューする会社があったり、マクドナルドでクォーターパウンダーの発売日に並ぶサクラのバイトを雇っていたり、しばしばヘタをうって公になるケースがありますが、もちろんこんなものは氷山の一角で、この世で話題になるありとあらゆるものはこの手のマーケティング手法で「話題にされている」と思って間違いありません。

 

はてブで話題になった商品の記事も、アマゾンのレビューも、@コスメの口コミも、僕は全て信じていません。

 

というのも、以前この林周平さんが手掛けていたステマ的なプロモーションを手掛ける会社に勤めていた事があるからです。

 

当時は僕もよくはてブしました。アマゾンのレビューも書きました。

他にも色々堪えがたい事があり退職しましたが、僕はこの手法のマーケティングを一概に「悪」であるとか「不正」である、とも言いきれないのです。

 

作り手も必死なのです。

いいモノが、放っておいても勝手に売れる時代ではなくなりました。

大量に作られるコンテンツの中で、いいモノを作っても、話題になる前に他のコンテンツに埋没して消えていってしまう。

放っておいても勝手に売れるのはごく稀に現れる傑作のみです。

 

人と金と時間をかけて作り出したものを発売する以上、売り手は当然「いいモノ」と考えて売り出すのです。(そうでない例も多々ありますが、これは後述します。)

そうであるなら、埋没してほしくなんてないのは当たり前です。どんな手を使ってでも売り出したい。話題にしたい。

 

相談を受けたプロモーション会社は、金を貰ってプロモーションするのです。商品が売れなくては仕事になりません。どんな手を使ってでも話題にしようとするでしょう。

 

その方法がアマゾンのレビューであれば、レビューを自演するでしょう。

はてブホッテントリ入りであれば大量にはてブするでしょう。

 

そうして話題になって初めて、商品の質で勝負できるのです。いいモノであるかどうかを消費者に判断してもらえるのです。

 

以前、女子高生がビジネス書片手に野球部のマネージャーになる本が爆発的に売れました。

あの本のプロモーションを手掛けた会社は複数あるので、ここで話題にしても問題はないと思いますが、僕が以前勤めていた会社もその一社でした。

 

 

あの本を読むのは本当に辛かった。3ページくらい読んで眩暈がしました。

面白い、面白くない以前に、日本語が滅茶苦茶で小説の体をなしていない。

そしてやっぱり面白くない。

 

こんな本が売れるはずない。そう思いました。

 

しかし、爆発的に売れました。僕にとっては駄本ですが、あれを傑作だと感じる人間が沢山いたわけです。100万部も売れればあとは勢いと話題性でどんどん売れていきます。

パクリ本も山ほど出版されました。

 

仕事でプロモーションした本が売れれば嬉しいですが、とても複雑な思いでした。

 

しかし、あの本はまだ良かった。

あの本は、作り手側はそれなりに本気だったと思います。このアイデアは行ける!そう思って仕掛けた事が伝わってきました。

 

他にも色々な本のプロモーションに関わりましたが、もっと酷い本が沢山ありました。

先ほどチラリと触れましたが、売り手がいい物と考えずに出版する本です。

 

ビジネス書や自己啓発書が山のように出版されていますが、あの本の大半はゴミクズです。これは断言します。

 

特に、普段自己啓発セミナーなどを開くでもないどこかの企業の社長やら、元○○の経営者、とかそういう著者の出版する本は大概が「出版する事を目的とした本」であり、そこに伝えたいメッセージなどはないからです。

そこそこ成功してお金だけはある人が、ハクをつけるために出版する本であって、極端な話、中身に何が書かれているかは問題ではありません。ゴーストライターが執筆しているケースも少なくありません。

 

出版した本が全く売れないなんて事になれば、ハクがつくどころか笑い物になってしまいますので、著者は自分の本を自分で大量に買うわけです。金は持っているので。

しかし、出版社にそれがバレると重版がかからない恐れがあるので、出版社に内密に行います。

アマゾンなどで大量に買っても不自然ですので、都内のいたる書店で数冊ずつ(というかビジネス書が初版からそんなに大量に入荷される事はないのですが)バイトを使って地道に売上を積み立てていくわけですね。

 

以前いた会社はそういう買い回りの代行も行っていました。この世には色々な仕事があるものです。

 

著者が自分で買った本は恐らく講演会やセミナーで売るなり配るなりしたり、社員に配って感想文を書かせたりするのでしょう。取引相手に配ったりする事もあるかもしれません。

 

こんな話は出版業界に限った話ではなく、学生時代にバイトをしていた映画館でも行われていました。

映画の封切初日に、配給会社から何百枚も全国共通券が送られてきます。

 

初日の観客の入りが悪ければ、そのチケットを切って観客数に上乗せするのです。

観客動員数を水増しするのですね。

 

アプリのダウンロード数であったり動画の再生数であったり、この世のありとあらゆる話題性は操作されています。

 

それらを疑った上で、その裏にも必死こいて働いている林周平さんのような人もいるんだなあ・・・という余裕を持つと、少し違った見え方ができるのではないでしょうか。

 

 

これでわかる! 裏マーケティングのすべて (晋遊舎ムック)