ゾンビ映画で主人公がTシャツ着てるのが納得いかない

だって噛まれたらゾンビになるんですよ。プロテクトしろよやる気あんのか

ワールドトリガー面白いですね

いや、今更なんですけど。

改めてワールドトリガーが面白いなあと思いまして。

目下、週刊少年ジャンプにおいて最も楽しみにしている漫画であります。
ワートリのおかげで、月曜日の憂鬱さが幾分か軽くなります。
あとヘルクね。漫画は偉大ですね。

ワールドトリガーは連載開始当初から読み続けてはいたんですが、いよいよ記憶だけでは付いていけなくなってきて、Kindleで単行本を全巻買ってしまいました。
すぐ買えちゃう電子書籍怖い。


買って読み返してみて改めて感じたのですが、この漫画は単行本向き、というか繰り返し読む事でより楽しむ事ができる、そういう作品ですね。

僕がワールドトリガーの魅力だと感じる点は幾つかあるのですが、
・キャラクターが魅力的
・ストーリーの構成が良く練られている
・設定が非常に上手く考えられている
大きく言うとこんな所でしょうか。
あ、あと絵も好きです。


キャラクターが魅力的というのは、読んでそのままなんですが、沢山いるキャラクターが個々に良く練られていて、みんなそれぞれ魅力的なんです。
ただ、この作品の他と違う所は「一気に出てくる事」。
普通の長編だったら悟空とブルマの次に亀仙人が出て、ヤムチャが出てクリリンが出て天津飯が出て・・・と順にキャラクターが登場すると思うんですけど、この漫画、一気に出てきます。
読者は人間関係がある程度完成された世界の中に放り込まれる感じですね。
しかも説明してくれない。殆ど。
変に説明的じゃなくて好みです。

かといって、最初は細かい部分を気にせず普通に読んで全く差し支えないんですが、読んでいると段々と各キャラの性格や特徴が掴めてくる。
と、そのキャラの登場時を読み返したくなったり、キャラ同士の関係を探りたくなったりし始めるんですよ。
こいつとこいつはどっちがランクが上だったっけ?とかね。
キャラクターの所属するチームのランクがあって、それとは別に個々のランキング順位があって、でもランクが上でも年下は年上に敬語使ってたりなんかするので、読んでてその辺りのキャラ同士の関係や情報を整理したくなってくるんですね。
それで何度も読み返してしまうわけです。

もう一つ大事な点として、ジャンプの漫画なのに、主人公が凡人というのも面白いですね。
イジメを見過ごせない正義感を持ちつつも、不良に勝てずやられてしまう。でも、それが分かっていても動かずにはいられない。いい主人公じゃないですか。
作者もその辺りをかなり意識しているようですが、サラブレッドが多いジャンプ主人公の中で、天才に囲まれつつも、非力ながら頭を使って困難を乗り切る主人公にはとても好感を持てます。応援したくなりますね。
人気投票で修が1位らしいですが、僕も修が一番好きです。

この先も現実的な範囲で成長して行って欲しいものです。


で、ストーリーの構成がよく練られているなあ、と思う点ですが、よく漫画である、「最初敵だったけど味方になる」、アツい展開じゃないですか。強敵であればあるほど頼もしいですしね。これが非常に自然に行われるんですね。
主人公の修が所属するボーダーという組織はネイバーと呼ばれる異世界からの侵略者に対抗するための組織なわけですが、そのボーダーの中でも考え方の違いから派閥ができており、派閥争いが拗れるとキャラクター同士で闘いが始まるわけです。
なんですが、闘うボーダー隊員達は基本的に上の命令でやり合ってるだけで、本人同士はフランクに仲良かったりします。
で、いざ異世界からの侵略者が攻めて来るとなると、一丸となって共に闘うわけですね。
派閥争いで熾烈な戦いをしたライバル達が無理なく味方になれるこの構図は中々に良くできているなあ、と思います。
まあ良くあるといえば良くある設定の気もしますが。聖闘士星矢黄金聖闘士みたいなもんでしょうか。

キャラクターの動機もそれぞれちゃんと考えられてますし、それらが絡み合いつつも無理なくストーリーが展開していくのは中々に巧みであるなあ、と思います。


設定も非常に上手く考えられてまして、戦うキャラクターは基本的に生身で戦わず、トリオン体という分身に変身して戦うという設定になっております。
なので、首やら腕やらをちょん切られても、戦闘不能になるだけで死んだりはしないんですね。
ボーダー内のイザコザで戦っても、命に問題はないということですので、かなりハデな戦いを展開することができます。
で、それじゃあただのヌルい漫画になってしまうのかといえばトリオン体ならではの弱点であるとか、生身との違いを戦略に加えたりだとかして、中々にその設定を活かしたストーリー展開をする訳です。
本作は基本的に勢いで押し切る、といった展開が殆どないです。勝つべくして勝ち、負けるべくして負ける。
それは実力の差であったり、戦略の差であったり、経験の差であったりしますが、勝ち負けの根拠が非常にキチンと考えられている。
この辺りが読んでいてとても感心します。

そして、これまで刊行されている10巻までの間にも、まだまだ明らかにされていない布石が山程残されています。
玉狛支部の技術者の正体であったり、司令の本当の目的であったり、そもそもボーダーはどこからトリガー技術を得たのか?とか。アフトクラトルの真の目的も明らかにされていませんし、乱星国家とかが絡んで来て、アフトクラトルと共同戦線を張ったりするんでしょうか。
そもそも遊真のブラックトリガーの能力が本当に学習するトリガーなのかというのも実は不確かですよね。あれはレプリカの能力じゃないのかと思うんですが、どうでしょう。(でも出し惜しみ無しと言っているので、もう隠している能力はないのかも?)

個人的にはアツくて勢いのある漫画が好物で、設定やら理屈を押し付けてくる漫画は好みではないのですが、ワールドトリガーはアツい所はアツく、設定はしっかりしているものの不必要に押し付けてこず(むしろ読者を置いてけぼりにしている面も)、読めば読むほど色んな部分に気付けて、かなりのヒットであります。

電車の中でつい何度も読み返してしまっています。
Kindle怖い。ホントに。


連載では今はランク戦をやっておりますが、今後はこれまで助けてくれた上位キャラ達とのランク戦、ネイバーフッドへの遠征、レプリカやさらわれた仲間の救出、遊真の体を元に戻すなど、様々な展開が予測されます。
まだまだ面白さが尽きることはなさそうです。

アニメも放送中ですが、毎回作画が微妙、かつ引き延ばしの演出が露骨でクオリティは低いと言わざるを得ません。
引き延ばすくらいなら無理にアニメにする必要ないのに・・・
声優はとても豪華なので、一層残念ですね。
まあ見てるんですけどね。


ちなみに最後に付け加えますが、本作は表紙を外すとオマケページがあるのですが、Kindle版は9巻まで裏表紙が収録されておりません。
単行本での購入をオススメします。