ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション ★★★☆☆
例によってAmazonプライムビデオで視聴。
シリーズ最高傑作との評判を見てからの視聴であったのでかなりの期待値の高さでしたが、結果的に感想としては「普通・・・」でありました。
よくある「普通に面白い」という、どっちだよ!っていう感じですかね。
面白かったんですよ!
きっと劇場で観ても満足して帰ったであろう、そういう出来の映画だったと思うんですけど、なんていうんですかね。
すごくミッション・インポッシブルしてました。
トム様はいつも通りシュタタタタって感じで走ってましたし、いつも通りピンチになってました。
なんか飛んでる飛行機に掴まったり、絶対入れない施設に侵入するのに高い所から落ちたりとかね、バイクで追いかけっこしたりね。なんかコイツ毎回こんなんやっとんな、って思いながら見てました。
それがこのシリーズの魅力といえば魅力なんでしょうが、正直シリーズ最高傑作というフレーズで高くなったハードルは越えてくれませんでした。
今回、IMFが「お前ら活躍してるっていうけど運が良かっただけやろ」って詰められるシーンがあって、なんかメタ的なセリフに感じてそこは面白かったですね。
個人的に今作で好きなポイントとしては、前作と繋がっている所。
前作のラストで「次の敵はシンジケートって呼ばれる組織だよ」っていうセリフで終わるんですけど、今作の敵はそのシンジケートです。
前作で仲間になったホークアイも連投してますしね。
前作「ゴースト・プロトコル」もその前のMI3と繋がってましたし、なんていうかジョン・ウーのMI2が異質すぎるのかな・・
あともう一点好きなポイントがあって、OPがカッコいい。これは最高にカッコいいです。
最近はOPが無い映画が殆どである中、本シリーズと007は毎回カッコいいOPを入れてくれるので、ここはとてもポイント高いですね。
あとはミッション・インポッシブルに限った話ではないんですけど、流石にトム様もお年なんで、見ててそっちのヒヤヒヤ感がありますよね、「オッさん無理したらアカンでそんなグイグイ懸垂して・・・うわオッさん凄いな!」みたいなね、イーサンとして見れてない。トム・クルーズとして見ちゃうんですよどうしても。
後はこれもミッション・インポッシブルの特徴な気がするんですけど、なんかゴチャゴチャしてますよね。脚本が。
よく考えたら理解できるんですけど、理解に0.5秒くらい要する説明がちょくちょく入るので、見ててノイズがある感じがするんですよ。
罠にかけられる、捕まる、助けてもらう、助けてくれた女は味方か!え、いや敵か?やっぱり味方か、敵はシンジケートか!女はシンジケートの一員?あ、違うの?イギリス?悪いのはイギリス?あ、違うの?やっぱりそうなの?
みたいなね、細かい切り返しがちょくちょく入るんですよね。
で、迫力あるアクションが立て続けに入るので、なんか見てて追われてる感じがするんですよね。
とても忙しい。
メリハリが薄いので、ラストのクライマックスもいまいち印象に残らないんですよね。
見てて全く飽きないので、エンターテイメントとしては文句ないのですが、一本の映画としてみると後に残る物がないかなあ・・・と、正直な所。
しかし次も制作が決まっていて、今回のヒロインを演じるレベッカ・ファーガソンの続投も決まっているとか。
トム様が懸垂グイグイできるうちに、6本目をクランクアップしていただきたいものですね。