「男と女の不都合な真実」お下劣ラブコメと見せかけて少女マンガだった★★★☆☆
難しい映画も思いヒューマンドラマもちょっとしんどい、
ドッカンドッカンのアクションもちょっと気分じゃない、そんな時はおバカラブコメの出番です。
まさにそんな気分だったので、アマプラで「男と女の不都合な真実」を鑑賞しました。
とりあえずパッケージの男女が最後くっつくのは約束されてますんで、
どういう過程でそうなるのか?っていうなんですよね。
そこで大事なのは、「ラブコメ」のラブとコメ、どっちの割合が多いかなんですけど
今回は「バカ」で「コメディ」を観たくてチョイスしました。
でも、うーん・・なんていうかこう、お下劣コメディかと思いきや。
「少女マンガ」でした。
少女マンガで決まったパターンあるじゃないですか。
男が二人出てきて三角関係になるのはテッパンとして、ガサツで俺様な男と
イケメンで完璧な優等生キャラでだいたい主人公の少女は揺れるんですよね。
で、結局最後はガサツな俺様を選ぶんですけど、男からしたら「ハァ?」って
感じですよあれは。
ガサツキャラの引き立て役にパーフェクトイケメンを出して、「こんな好条件な男よりも強い愛」を
演出してるんでしょうけど、クラスの可愛いコがヤンキーにもってかれた、みたいな展開はマジで胸糞なんすよ。
本作もちょっとその辺が納得いかなくて、当て馬のイケメンが
振られるんですけどね。いやお前正気かと。
全然わかんねえ。
ジェラルド・バトラー演ずるマイクっていうのがそのガサツキャラなんですけどね。
テレビで「男はヤリたいだけだ、女は外見を磨け!」みたいなことを声高に叫んでる
恋愛カウンセラーなんですよ。
で、実は繊細な一面が?とかそういう展開かと思ったら別にそういうのはなくて、
いつの間にか主役のことを好きになってるんですよね。
お前百戦錬磨のヤリチンちゃうんかい。
主役も、要するに「この男の前だと自分を偽らなくていい」っていう感じで
最後くっつくんですけど。
いやこいつら絶対うまくいかねえよ笑
三ヶ月後には別れてるって。
なんか、いつの間にかお互いに惹かれ合ってました、みたいな演出が
ちょっと足りなかったんですかね?
軽い映画なので、観てる間は楽しいし、おバカラブコメにあーだこーだ言うのも野暮だろってい話ですかね。
ただ、もうひと押し欲しかったな、という感想です。