あの花劇場版で更生した超平和バスターズに涙しました★★★☆☆
ウソです。泣いてません。すみません。
でも泣く寸前までいきました。リンパのあたりがジワっとなりました。
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 劇場版を見てきました。
改めて長いな!このタイトル。
で、まあ素直に感動すれば良かったのですが色々と雑念が入ってしまったのもあり、感涙にはいたりませんでした。
とはいえ、これは映画の日で1000円で見せてもらって申し訳ないレベルの大変いい映画でした。
日曜19時40分の回で劇場はほぼ満席、女性や年配のお客さん、パッと見DQN気味の男子なんかも結構いて、ファン層の広い映画であるなあと、マン・オブ・スティールとの差を感じてしみじみいたしました。もちろん日曜の映画の日という事があるので比較しても仕方ないんですけどね。
雑念が入ってしまったのには色々と原因がありますが、一番の原因はこの作品がほぼ総集編であり、僕がそれを知らずに観に行った事にあると思われます・・・
本編はテレビシリーズ最終回の1年後、超平和バスターズの面々がめんまへの手紙を綴りながらそれぞれの視点から1年前の事を回想するという形式になっております。
なので、スタードライバーの劇場版のような完全な総集編ではなく、新作パートとテレビシリーズのパートが交互に流れるという感じになっております。
スタードライバーは総集編とはいえ作品として完結しておりましたが、本作は全く未見の人が見ても何が何やらわからないであろうハイライト的な構成となっております。
例のゆきあつのシーンなど、予備知識なしに見ても「え?彼どうしたん?罰ゲーム?」などとなってしまう事は確実であります。
現在放送している再放送も見ている僕としては、最近再放送で見たばかりのシーンと、まだ再放送では放送されていないので2年前に見たきりのパートと新作パートとが入り乱れた感じになり、中々他作品では感じる事の出来ない感覚で観賞いたしました。
なにがすごいって、テレビで使われたシーンを劇場でも見ても全く遜色ないんですよね。改めて、クオリティの高い作品を毎週見せてもらっていたんだなあ、と感心いたしました。
ちなみに、総集編だからそれが不満だったかと言うと別にそういうわけではありません。
もちろん全編新作であればそちらの方が良かったなあ、と思いもしますが、そうするとめんまが殆ど登場しなくなりますしね・・・
クライマックスのシーンはテレビと同じくせーの、からの「めんま見ぃつけたアアアアアア!!」であります。
テレビ放送時は「せーの、て・・・」と若干冷静に見ていた記憶があるのですが、劇場で観るとやはり違いますね。感極まってしまいました。場内にはグスグス鼻をすする声も聞こえており、なるほど劇場というのはここまで凄いものなんだなあ、と映画を劇場で観賞する事の大切さに思いを馳せていたりしてしまいました。このあたりが雑念です。
ちなみに個人的には最終回のシーンではなく、じんたんがめんまに頭を撫でられてむせび泣くシーンに一番ウルっと来てしまいました。
入野自由はとてもいい声優さんですね。
新作パートも、決してつなぎのシーンだけの数カットというわけでもなく、1年後の超平和バスターズがどうしているかを知るには充分なボリュームが用意されています。
感覚的には新作と旧パートの割合は7:3くらいに感じましたが、実際はどんなもんなんでしょうね。
で、新作パートですが、超平和バスターズの面々がみんな、憑き物が落ちたかのように前向きになっており、ああ良かったなあ・・・と親心ではないですが、まあとても安心してしまいます。
これだけでも観に行った甲斐がありました。
ゆきあつなんて険が取れてただのイケメンになってしまいましたからね。
1年前は毒吐いて女装ダッシュしていた男が・・・これが感動せずにいられようか。
まあそんなわけでして、1本の新作映画としては物足りない部分はあるかもしれませんが、もう一度超平和バスターズに会える、しかも劇場で、という意味で非常に満足のいく作品ではありました。
入場者プレゼントとしてめんまのメッセージカードを貰いましたが、毎週キャラクターが変わるそうですね。
上映前から6週間上映する予定という事で、製作陣もかなりの自信を持っているのが覗えます。
あなるの週にもう一度行こうかなあ・・・