ゾンビ映画で主人公がTシャツ着てるのが納得いかない

だって噛まれたらゾンビになるんですよ。プロテクトしろよやる気あんのか

「オール・ユー・ニード・イズ・キル」観てきました★★★★☆


映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』IMAX予告編 - YouTube

 

2D字幕で観てきました。

 

まあ「トム・クルーズ主演映画は観ろ」という家訓があるので、それだけでも観にいったんですが、今回は原作小説も読んでいたので随分楽しみにしていました。

 

先行上映の評判も中々良さそうでしたし、原作小説も読んだのは2、3年前だったのですが、丁度上映に合わせてヤングジャンプでコミカライズもされていたので準備は上々といった感じです。

 

ちなみに、桜坂洋氏のライトノベルが原作であると大々的な触れ込みですが、原題は「Edge of Tomorrow」です。

これは観ればまあ納得ではありますが、日本発を訴えかけたい以上、ライトノベルの題名を充てるのは止む無し、といった所でしょうか。

正直言いづらいんですけどね。オール・ニード・ユー・・あれ・・?みたいになるっていうか。

ビートルズのテンポを頭にいれつつ口にすると間違えにくいです。

 

で、感想はどうだったかと言いますと、トム様の娯楽映画を観に行った自分としては大満足です。

ただ、原作を読んでいたのでストーリーの最もメインとなる「主人公が死ぬたびに時間が巻き戻る」というシークエンスを知っていたのはかなり大きいと思います。

 

というのも、一緒に行った友人が全く予備知識無しでいったのですが、若干ストーリーを理解するのに脳を使いすぎてしっかり楽しめなかったと言っていたからですね。

ヤングジャンプで連載されたコミカライズが既に単行本になっていますので、そちらを読んでから観るとスッと入れると思います。

 

ちなみに、この原作とは中盤以降ストーリーが異なります。

かなりハリウッド好みというか娯楽アクションとして改造されており、僕個人は特に不満はなかったものの、原作ファンの中には改変として良く思わない人もいるかもしれませんね。

 

なんですけど、原作を大事にしてくれていると全体的に感じられる部分があったので、僕は改変に関しては「都合のいい設定だけとって、後は好き勝手に作られた」とは感じなかったです。

主人公のケイジとヒロインのリタ、この名前をそのまま使ってくれたのは嬉しいですよね。ケイジは「CAGE」となっていたのでまあ、藤原啓治的なケイジではなく、ニコラス・ケイジ的なケイジなんでしょうけど。

 

 

今回一番不安だったのが、ダグ・リーマン監督であるという点なんですね。

ダグ・リーマン監督の代表作としてはマッド・デイモンのボーンシリーズが有名ですが、僕はボーンシリーズのアクションが好きではありません。

なんかやたら近いカメラワークでゴチャゴチャしてて、アクションシーンが何やってるかよくわかんない印象が強いんですよ。ジャンパーも残念でしたし、Mr.&Mrs. スミスも、あまり面白いと思わなかったんですよね・・・

 

・・・なんですが、本作はその不安を払拭してくれました。

アクションシーンが分かりづらいなんて事もありませんでしたし、戦闘シーンの迫力も凄かったですね。こういう時、いつも日和って2Dで観た事を後悔するんですよねえ。

 

 

ストーリーの核心に触れたい所ではありますが、ここは原作を知る人には特にネタバレしてはいけない部分だと思いますので、控えたほうがいいと思うので具体的な事には触れませんが、観終わった印象としてはこれぞトム・クルーズのアクション映画と言っていいスッキリしたものでした。

何となくトム様映画にありそうな安直なラブストーリーでもなかったですし。

というか、ストーリー上ケイジとリタは愛を育む事ができませんので、必然的にそうなるんですが・・・

ここの所、オブリビオンアウトローと安直なラブストーリーを避けているようにも感じるトム様ですが、キャラの路線の変更を考えているのかもしれないですね。

甘いマスクを全面に押していける年齢の限界を迎えつつある感じでしょうか・・・

 

というわけで、オール・ユー・ニード・イズ・キル、劇場で観て大満足の娯楽大作と言っていいと思います。オススメします。

 

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