ガンをテーマにした青春映画「50/50」★★★★☆
「50/50(フィフティフィフティ)」という映画を観ました。
かなり前にテレビで放送されていたものをずっと録画したまま見ずにいたので、Amazonプライムビデオで視聴しました(?!)。
主演はジョゼフ・ゴードン=レヴィット。
とりあえず最初に言っときたいんですけど、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットって本当に覚えられない。名前。
しかも調べたら本名はジョゼフ・レナード・ゴードン=レヴィットと来たもんだ。
これでも短くしてます!ってか?
いや、いいんですけど。素敵な俳優さんですよ。
本作を見て、本心からそう思いました。
本作は、ガンをテーマにした青春映画です。僕は見てそう受け取りました。
主人公のアダムは27歳の若さでガンの宣告を受けてしまいます。
5年生存率は50%、タイトルは正にこの生存率の事ですね。
真面目で、地味ではあるが堅実に生きるアダムを突如襲う理不尽な死の病。
生活は一変し、自分を取り巻く人間との関係も次第に変化していきます。
冷静なアダムはそれを淡々と受け入れ・・・ているように見えるが、といったストーリーですね。
本作の感想としては、とても良かった、です。
完全に個人的な理由ですが、本作を見たタイミングで、仕事や私生活で辛い事が重なり、かなり精神的に参っておりました。
眠れないわ胃は痛いわ。
そんな状態で見たもんですから、普段の状態で見るよりグッと心に響くものがあったのかもしれません。
だってガンですからね、5年後まで生きれないかも、なんてストーリー見せられたら、そりゃちょっとやそっとの事で凹んでられませんよ。
ああ、自分も頑張ろう、と。素直にそういう元気を貰いました。
本作の見所としては、何より強く言いたいのが主演のジョゼフ・ゴードン=レヴィットの演技。演技というか笑顔ですかね。
こんな素敵な笑い方をする男だったのか、と。
元々なんとなく、いい俳優さんだなあ、と思ってましたが、今作で一発で好きになりました。
後は名前を覚えられれば文句ないんですけどね・・・
もう一つの見所は、やっぱり「友情」でしょう。
セス・ローゲン演じる親友のカイル、こいつがまた最高なんですよ。
ハリウッドにちょくちょくいるこのテの親友キャラ、個人的にかなりツボなんですよ。
グッド・ウィル・ハンティングのチャッキーとかね、普段は下らない下ネタとか言い合ってるけど、親友として心底支えてくれる、見ててグッと来るじゃないですか。
本作にも、グッと来るシーンがありまして、このシーンだけでも僕は本作を見る価値がありました。
本作は青春映画ではありますが、ラストでタイトル通りフィフティ、フィフティ、主人公が助かるのか、助からないのか?といった展開になります。
見てる側は当然、主人公に感情移入してますので、助かって欲しい、そう思いながら見る事になるわけです。
失敗すれば命を落とす手術を、アダムは乗り越える事ができるのか・・・?フィクションだと分かっていても気分は落ち着かず、これがリアルだったら自分は耐えられるだろうか、なんて思ったりします。
本作を見て思った事は、月並みではありますが悔いを残すような日々の過ごし方はしないようにしよう、という事。
親には感謝と愛情を照れずに伝えよう。
億劫なだけでやり残した事は、重い腰を上げてやり切ろう。
日々をダラダラ過ごすことはやめよう。・・・できるだけ。
そういった前向きな気持ちになる事ができました。
こういう体験ができるから、映画はいいもんなんだなあ、と思えます。
「50/50」、好きな映画です。オススメします。
ジョゼフ・ゴードン=レヴィットの笑顔だけでも、充分価値があると思いますよ。