マクロスFB７を見ました ★★★☆☆

劇場で上映されてる時に行こうか迷ったんですけど、一足先に見た友人が「あれは見んでもええやつやで」と評してましたので、敬遠してたんですよね。

 

 

なんですけど、マクロスFとマクロス7がコラボって行ったらそれは気になるじゃないですか。

 

マクロス7が放映されてたのって、もう20年くらい前になるんですかね。ビックリです。

当時はCDを片っ端から買ってたんですけど、凄く夢中になっていたかというと、「今週もイマイチだったな」という感想ばかり抱いていたような記憶があります。

 

 

でもそんな具合で一年見続けたわけですからね。なかなかありませんよそんなアニメ。

 

とはいえマクロスFも好きですし、いつの間にやらレンタルが始まっていたので、早速見てみたわけです。

 

  

 

とりあえず、超懐かしい。

これだけでもレンタルした価値はありました。

 

マクロスFB7本編のストーリーは、

ファイアーボンバーのファンであるオズマの元に謎の怪鳥が現れ、謎のVHSを次々と落として行く。そのVHSにはマクロス7が収録されていた。マクロスFの面々みんなでマクロス7を鑑賞しました。懐かしかったです。

…みたいな感じでした。

いや、まじで。

 

運転中のオズマとボビーのもとに一本のVHS（笑）が！

マクロス７放映時にはまだVHSだったよね～的な？

 

 

つまりはマクロス7の総集編です。

 

マクロスFの面々がVHSを見る的な構成です

 

僕はひたすら懐かしいという気持ちで見たのですが、マクロス7を知らない人にしてみたらこれは「ポカン・・・」だと思います。

 

 

しかし、子供の頃は「ロボットが出ている」という理由のみで見ていたマクロス7ですが、当時は常にフラストレーションを感じていました。

理由は一言で言うなら主役が戦わないから。

 

僕はいつかバサラがブチ切れて、敵をボッコボコにする日が来ると信じて毎週見ていたわけなのですが、当然そんな展開にはならないまま最終回を迎えました。

 

こいつが大暴れするかと思いきや、動くスピーカーだったっていうね 

 

いやー、この歳になって改めてマクロス7を見ると、バサラが戦うわけはないんですけどね。

 

こいつは凄い男ですよ。子供の頃はそれが分からなかった。

何しろ、何があろうと歌う事しかしない。そこに強烈な信念があります。

 

殴られても、目の前で味方が撃墜れても、ひたすら歌い続ける。

アニメ界のガンジーですよこの人は！

 

 殴られても！

殴られ続けても歌う！

 

そして、最初はまわりに迷惑がられ、奇異の目で見られたその信念が、徐々にまわりを変え、敵を変え、平和をもたらす。

 

 

なにこれ激アツじゃん！

 

大人になって見るとアツいよこのアニメ！

 

 

バサラも、最初は「俺の歌を聴きやがれ！」とか言って、ただひたすら歌うことしかしないので、何考えてるかわからないんですよ。

勝手に歌ってるだけなんですよ。

人間味がない。話が通じない感じです。

 

 

でも、見てる側も段々「あ、こいつ何を考えてるか分からないんじゃなくて、何も考えてないわ」って気付くんですね。

 

ファイヤーボンバーとかよくバンド活動できたな。ライブの最中にいきなりライブほっぽり出して戦場行っちゃうやつとか、僕だったらうまくやってく自信ないですわ。

 歌うたいマシーン熱気バサラ氏

 

ミレーヌは今見てもかわいいですね

 

なんか大人なヒゲのオッサン氏

 

ごく稀に喋るドラムの女性氏

 

でも、バサラはただひたすら歌ってるだけなんですけど、その歌が次々と奇跡を起こしていくわけです。

 

 

 ちなみに本作で一番のクライマックスはマクロス７の真のヒロインこと「花束の少女」が最後の最後でバサラに花束を渡すシーンではないでしょうか？

 

走って走って

 

狙いをつける

 今やああああ！（このシーン、スローモーション）

 

 キャッチ！うおおおおおおおお！！ついに！！！

 

ラスボスのゲペルニッチ氏。こいつが男だと知って驚愕した記憶があります。 

 

で、「なんかこいつが歌うとすごい事おこる」ってまわりも気づき出して、段々認められていくんですね。

最後の方は感化されてどいつもこいつも歌い始めます。

 

 ギギルも歌う！

 

ガムリンも歌う！ 

 

シビルも歌う！

 

 

敵まで歌い始めます。

 

「はあ？なに歌ってんのコイツら・・」

「あーーーーーなんだこの気持ちわああ」（この後歌い始める模様） 

 

 

で、歌で敵をやっつけるのかと思いきや…

仲良くなっちゃったよ！

 

 神的な何かに進化された模様のゲペルニッチ氏「なんか戦争仕掛けたけど歌って解決したわ」

 

 

これは凄い。なんか「合気道の極意は自分を殺しに来た敵と友達になること」みたいな言葉がありますけど、それの歌バージョンと言えるのではないでしょうか。

 

 

なるほどなー。子供にこれはキツイわ。

この歳になってやっと、この作品が何をしようとしたのか理解できました。

 

繰り返しますけど、バサラはカッコいいですよね。誰にも理解されなくても、信念を貫き通す意思。

そして最後はその信念が世界を変える。

 

わたなべ美樹みたいに他人に信念を強制すると問題なんですが、バサラは勝手に一人で歌ってるだけですからね。

 

終盤、バサラ自身が仲間の歌によって救われる展開や敵さえも感化され、戦争を終わらせる展開は普通のバトルものとは一線を画したものではないかと。

 昏睡のバサラ氏も・・・

歌を聞かせればホラこの通り！

 

 

これが分かっただけでも、マクロスFBを見て良かったです。

 

 

マクロス７を見終えた後に興奮するオズマ氏。 ジャッキー映画見終わった後の子供か

 

とはいえ、マクロスFとして期待してた部分はほぼ肩透かしを食らった感じではありますが…

 

マクロスFの見所としては、本編ラストでランカとシェリルがファイヤーボンバーの歌を歌うライブシーンになります。

 

 

 ランカとシェリルがファイヤーボンバーの歌を熱唱！

 こいつはなぜか制服

 

 子持ちもキラッ！

 

またもやFBコスプレの二人 

 

CV：平野綾の人もキラッ！（セリフはありません） 

 

なんやコレ・・ 

 

 

 謎の水着カット。ミシェル空気読めやぁ！

 

ミシェル達もサヨナラノツバサで扮したファイヤーボンバーのコスプレでライブに参加するのですが、

 

あれ？

 

アルト君は？

アルト君が出てない！！

主役なのに…

 

 

サヨナラノツバサの後日譚で、シェリルが目を覚ましたっていう事なのかなとも思ったのですが、多分違います…よね？

 

 

というわけですので、アルトファンはお気をつけ下さい。