「バス男」の名前が改められた件★★★★☆
深夜にテレビで本作を見た時は衝撃でした。
Napoleon Dynamite - Trailer - HQ - YouTube
「ナポレオン・ダイナマイト」は紛れもない傑作です。
なので、見ている映画が「バス男」というタイトルだと知った時、配給会社に激しい怒りを覚えました。
トランスモーファーみたいな超B級映画かと思ったら、電車男より面白いじゃないかよ!こんなのたまたまテレビで放送してなかったら絶対レンタルしてまで見てませんでしたからね。
20世紀フォックスの邦題つけたアホ共は、「バス男」っていうタイトルで売れると本当に思ってたんですかね?
かえって敬遠されると思わなかったのでしょうか。
まあネタとはいえ謝罪したという事ですので、もう20世紀フォックスの悪行に関してやいのやいの言っても仕方ないのですが、とにかく本作「ナポレオン・ダイナマイト」は傑作であります。
終始ダラダラと低調なはずのストーリー、無気力な主人公。
なのに面白い。不思議な魅力ですよね。
主人公のナポレオン・ダイナマイトは、名前こそインパクトがあるものの、いわゆるオタク層で高校のヒエラルキーでは最下層、ピラミッドの底辺に位置している少年です。
友人も家族も、どこか冴えない、でも応援したくは特にならない・・そんな人間に囲まれています。
アメフト部やバスケ部のようなヒエラルキーの上部にいる生徒からはバカにされたりしているんですけど、決して一方的にいじめられているわけではありません。
なぜなら、ナポレオン・ダイナマイト、なぜかいつも強気なんですよ。
弱いしダサいんですけど、決して自分の事を卑下していない。
言い返すしやり返す。
上に貼ってあるYoutubeでもロッカーに叩きつけられた後に毒づいてますよね。
悲壮感が全くないんです。でも全くカッコ良くもないんですけど。
基本的にシュールなコメディなので、触れるような中身があるかっていうと別にないんですけど、最後には予想外のクライマックス、無気力な中での謎の爽快感があります。
このシーンは必見です。
ナポレオン・ダイナマイトはまぎれもなく青春映画です。
見終わった後にそれがわかります。
全く未見の人に買え!とまでは言いませんが、レンタルでもいいので是非見て欲しいです。
見終わった後、しばらく「ゴーッシュ!!」を使いたくなりますよ。