聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY を観てきた★★★☆☆
なんなんだこのブログは聖闘士星矢に関する事しかもう書けなくなっているのか。
そうなのか
『聖闘士星矢 Legend of Sanctuary』Oficial Trailer 2 - YouTube
本日観て参りました。
本日観に行って、まず一つ後悔した点があります。
それは、昨日行くべきだったという事です。
なぜなら入場者プレゼント「新・聖衣大全」が貰えなかったんですよ・・・!!
まさか2日目で既に配布終了しているとは・・・沙織さあああああああああん!!
でもまあ、あれですね、それだけ初日に人が入ったという事ですね。
どんな形であれ、聖闘士星矢が人気というのは嬉しいものです。(血の涙)
で、観て来た感想なんですけども。
まあ・・・まあまあ?
観に行った物を観た、という感じですかね。
期待を上回りもしなければ、下回りもしなかったというか。
僕が期待していた部分はやはりCGでしょうか。聖闘士星矢のキャラクターや必殺技が最新のCGのド迫力で描かれる、それは劇場の大スクリーンで見なければ!というわけで観に行ったわけです。
その点は期待通りでした。
迫力満点、CGも超美麗!!
ライトニングプラズマやオーロラエクスキューション、ギャラクシアンエクスプロージョンをあの迫力で観る事ができるとは・・・!!
逆に不安だった点も全て不安の通りでした。
沙織さんの声はなんていうか・・・まあ、ももクロでした。
氷河、私はな・・・・いや、もはや何も言うまい。
後はストーリーですね。
十二宮編を映画1本で納める事ができんのかい・・?と思っていたのですが。
まあ無理だよね。
ストーリーが破綻するなどといった事はないのですが、その分薄い。
ストーリーが圧倒的に薄い。
原作を知っているから脳内補正しつつ観る事ができましたが、全体的に物足りないです。
色々辻褄が合ってないとか、ツッコミ所だったりもストーリーが希薄なので、まあいいか、てな感じで流してしまいます。
この2点に関しては、不安だったとはいえ覚悟していたので、まあ大丈夫でした。
予想していなかった点としては、まず各キャラクターの性格ですね。
なんていうか、みんな軽い。性格が軽いです。
星矢にいたってはチャラいです。オチャラけキャラです。これは好きになれませんでしたね。
他のキャラは薄い。各キャラの性格がどうこう言う以前に、そこまでキャラクターが出て来るほど見せ場がないので、「主人公の仲間たち」の枠を超える事がないまま終わってしまいました。
一輝なんて・・・なんでや・・・なんであんな扱いにしたんやぁ!!!!
ミロが女だったり、辰巳が大杉蓮だったりっていうのも、些細な問題に感じてしまうから怖いものです。
追記)見た目に騙されましたが大杉漣は城戸光政役でした・・・
後はあれですね、黄金聖闘士が基本弱いです。
原作にある、圧倒的な力の差、「アリと象」ほどの力の差を感じません。
「プロとアマ」くらいの感じでしたね・・・うーむ。
実際に見ておお、と思った点としては、聖衣の質感がCGだと凄くいいんですよね。
正に金属を身にまとっている感じで、動くたびに重厚感のある金属音がするんですが、これがかなり格好良かったです。
これは予想してなかったんですけど、カッコ良かった。
あとかなりどうでもいいんですが、エンディングがパシフィック・リムに酷似していました。あれ、パクったんですかね?たまたま?
カッコ良かったは良かったんですけど、完全に一致で不安になりました。
大丈夫か?
ストーリーに関しては特に語る部分がないので、いや、あるんですけどありすぎてもう別にいっか、って感じなので、感想としてはざっとこんな感じでしょうか。
ラスト、サガの傍らから蝶が羽ばたいていくのですが、あれは死界の蝶フェアリーですよね?
この映画が成功したらハーデス編、そういう事ですよね?
このまま行っちゃうとアテナ・エクスクラメーションにデスマスクかアフロディーテ混ざりますけど、大丈夫ですよね・・?
ゴチャゴチャ書きましたが、続編があるなら観てみたい!素直にそう思える作品である事は間違いないです。
どうせ観るなら劇場で、続編の希望にみなさんで小宇宙を燃やして欲しいと思います!
TIGER & BUNNY The Rising 観てきました。(ネタバレなし)★★★☆☆
映画『劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-』予告編 - YouTube
タイバニ観てきました。
感想はですね、そうですね、普通に面白かったです。
面白かったんですが、まあ観に行ったものが上映されていたというか。
いつも通りのタイバニを見れたので満足は満足ではあるんですが、
予想を上回るでも下回るでもなく、悪く言えば無難かなあ、と。
結構長い期間、劇場で予告編を見せられ続けてきたので、ついに観れるか!と期待が高まりすぎていたかもしれませんね。
ていうかあれですよね。
これ終わってないですよね?!
テレビシリーズではついに明かされなかったウロボロスの正体が、今作で明らかになるかと思いきや、
これがまた完全スルーですよ。
まず間違いなく、映画をもう1本やるか2期があると思うんですが、(ぜひ2期!)
多分今作を見ていなくても、今後話についていけない事はないと思います。
「つなぎ」っぽい内容だったような・・・
ていうかあれですね、監督がテレビシリーズのさとうけいいち氏ではないんですね。
さとうけいいち氏は今CG星矢を作るのに忙しいという事でしょうか・・・
監督はTheBeginningの監督をされていた米たにヨシトモ氏なので、もしかしたらさとうけいいち氏の作り出した世界観を極力、壊さないように配慮したのかもしれません。
なんだかネガティブっぽい事を書いてしまいましたが、先にも書いた通り、「話進まねえのかよ!!」とは思ったものの、内容には充分満足できました。
何と言っても劇場版だけあって作画が綺麗ですよね。
桂正和氏のキャラクターデザインに非常に忠実な作画のシーンが多くあって美麗でした。
テレビシリーズはしばしば作画が怪しかったですしね・・・
ストーリーも、各キャラクターそれぞれに見せ場が用意されており、どのキャラクターのファンでも満足できたのではないかなあと思います。
各キャラクターごとに丁寧に描写されているので、テレビシリーズを未見の人でも、話についていけないという事はないのではないでしょうか。
ていうかファイヤーエンブレムに関してはかなり尺とってた印象ですね。
なので、オールスターのお祭りというか、これぞ劇場版、という作品だったんだと思います。
ただ反面、そうするとストーリーの方は弱くなるというか、テレビシリーズの大きな魅力であった、伏線であったり、過去の展開が後々生かされる、というような部分は弱かったように思います。捻りがないというか。
例えばクソスーツが後半で登場したり、ルナティックのマスクの手形の理由が明かされるとか、そういう感じのやつですね。
悪役達の動機も割と薄いというか、お前らその動機の割には結構な大事やぞ・・?結構死んでると思うぞ??みたいなね。
まあ、非常にストレートなストーリーですので、ストーリーを楽しむというよりは、深く考えずに好きな作品であるタイガー&バニーを劇場で楽しむ、といった見方が正解なんだと思います。
なので、タイバニファンの人はやっぱり劇場で観る方がいいと思います。
今後間違いなく作られるであろう続編では、ウロボロスの正体が明かされる事はもちろん、虎徹の能力がどうなっていくのか、ルナティックはどうなるのか、ブルー・ローズと虎徹の関係は?楓は活躍するのか??などその辺りを是非扱ってほしいですね。
とても好きなアニメなので、今後シリーズ化していくなら、それはそれで嬉しいですね。
楽しみです。
「ヤマト2199 第7章 そして艦は行く」を観て来ました★★☆☆☆
割とネガティブな感想です。
あの花劇場版で更生した超平和バスターズに涙しました★★★☆☆
ウソです。泣いてません。すみません。
でも泣く寸前までいきました。リンパのあたりがジワっとなりました。
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 劇場版を見てきました。
改めて長いな!このタイトル。
で、まあ素直に感動すれば良かったのですが色々と雑念が入ってしまったのもあり、感涙にはいたりませんでした。
とはいえ、これは映画の日で1000円で見せてもらって申し訳ないレベルの大変いい映画でした。
日曜19時40分の回で劇場はほぼ満席、女性や年配のお客さん、パッと見DQN気味の男子なんかも結構いて、ファン層の広い映画であるなあと、マン・オブ・スティールとの差を感じてしみじみいたしました。もちろん日曜の映画の日という事があるので比較しても仕方ないんですけどね。
雑念が入ってしまったのには色々と原因がありますが、一番の原因はこの作品がほぼ総集編であり、僕がそれを知らずに観に行った事にあると思われます・・・
本編はテレビシリーズ最終回の1年後、超平和バスターズの面々がめんまへの手紙を綴りながらそれぞれの視点から1年前の事を回想するという形式になっております。
なので、スタードライバーの劇場版のような完全な総集編ではなく、新作パートとテレビシリーズのパートが交互に流れるという感じになっております。
スタードライバーは総集編とはいえ作品として完結しておりましたが、本作は全く未見の人が見ても何が何やらわからないであろうハイライト的な構成となっております。
例のゆきあつのシーンなど、予備知識なしに見ても「え?彼どうしたん?罰ゲーム?」などとなってしまう事は確実であります。
現在放送している再放送も見ている僕としては、最近再放送で見たばかりのシーンと、まだ再放送では放送されていないので2年前に見たきりのパートと新作パートとが入り乱れた感じになり、中々他作品では感じる事の出来ない感覚で観賞いたしました。
なにがすごいって、テレビで使われたシーンを劇場でも見ても全く遜色ないんですよね。改めて、クオリティの高い作品を毎週見せてもらっていたんだなあ、と感心いたしました。
ちなみに、総集編だからそれが不満だったかと言うと別にそういうわけではありません。
もちろん全編新作であればそちらの方が良かったなあ、と思いもしますが、そうするとめんまが殆ど登場しなくなりますしね・・・
クライマックスのシーンはテレビと同じくせーの、からの「めんま見ぃつけたアアアアアア!!」であります。
テレビ放送時は「せーの、て・・・」と若干冷静に見ていた記憶があるのですが、劇場で観るとやはり違いますね。感極まってしまいました。場内にはグスグス鼻をすする声も聞こえており、なるほど劇場というのはここまで凄いものなんだなあ、と映画を劇場で観賞する事の大切さに思いを馳せていたりしてしまいました。このあたりが雑念です。
ちなみに個人的には最終回のシーンではなく、じんたんがめんまに頭を撫でられてむせび泣くシーンに一番ウルっと来てしまいました。
入野自由はとてもいい声優さんですね。
新作パートも、決してつなぎのシーンだけの数カットというわけでもなく、1年後の超平和バスターズがどうしているかを知るには充分なボリュームが用意されています。
感覚的には新作と旧パートの割合は7:3くらいに感じましたが、実際はどんなもんなんでしょうね。
で、新作パートですが、超平和バスターズの面々がみんな、憑き物が落ちたかのように前向きになっており、ああ良かったなあ・・・と親心ではないですが、まあとても安心してしまいます。
これだけでも観に行った甲斐がありました。
ゆきあつなんて険が取れてただのイケメンになってしまいましたからね。
1年前は毒吐いて女装ダッシュしていた男が・・・これが感動せずにいられようか。
まあそんなわけでして、1本の新作映画としては物足りない部分はあるかもしれませんが、もう一度超平和バスターズに会える、しかも劇場で、という意味で非常に満足のいく作品ではありました。
入場者プレゼントとしてめんまのメッセージカードを貰いましたが、毎週キャラクターが変わるそうですね。
上映前から6週間上映する予定という事で、製作陣もかなりの自信を持っているのが覗えます。
あなるの週にもう一度行こうかなあ・・・
「風立ちぬ」を見てきました★★☆☆☆
(7/21に大幅に追記しました。)
【絶賛の嵐】ジブリ「風立ちぬ」試写会後のクリエイター・業界人感想まとめ
こちらのまとめを読んで、風立ちぬを見たくて見たくて上映が始まるのを今か今かと心待ちにしていました。
なにしろアニメ業界の名だたる監督が大絶賛の嵐ですから。
そして上映開始の今日、早速観て参りました。
感想としては、ですが・・・うーん・・難しい。
作品が作品なだけにうかつな事は言えないという事もありますが、正直、今少し混乱しています。
今の心境に正直に言えば、満足度は50点という感じでした。
つまらないと言う事はありません。二時間全く飽きませんでした。大盛り上がりのない静かな作品でありながら、時間が全然気になりませんでした。
まず、一番懸念していた庵野秀明の演技ですが、下手です。
20年以上アニメの監督をして、何十人もの演技にダメだしをして来た人間でも、この演技か・・・と思いたくなるような棒読みでした。
※上に張り付けてあるYoutubeの動画を観ていただければ良くわかると思います。
ただ、彼の演技に対しても非常に複雑に感じている部分があり、明らかに周りの芸能人の演技と比較しても突出して下手くそなんですが、やっぱり慣れるんです。慣れてしまうんです。だんだん、「こういう人なんだな・・」と受け入れてしまう自分がいて、それが心底癪なんです。
だって最初はヘタすぎて不快にさえなった演技なので、慣れたりなんかしたくないんです。
さらに言えば、トトロの糸井重里の演技からずっと、ジブリの棒読みを聞かされ続けてきて、ジブリの棒読みに対して耐性がついてしまっているんです。それが自分でわかるんです。それがまた癪なんですよ。
少なくとも、観ているうちに主人公の声が庵野秀明である事を忘れる事は最後までありませんでした。慣れはするものの、ずっと気にはなっていました。
僕には以前の仕事の関係で声優という仕事をしている知り合いや、声優を目指して頑張っている、いわゆる声優の卵という知り合いが何人かいます。
彼らの「声で演じる」という事に対する真剣な姿勢や、声優という仕事に対する情熱、強い想い、そういうものを知っています。
わざとらしい演技が嫌なのであれば、もっと朴訥な演技を要求すれば声優というプロフェッショナルはそれに応えてくれると思います。
なので、やはり今作の庵野氏の起用は全く理解できないし、実際に観て断言しますが、彼が主人公を演じるに最も適していた人間だとは思えません。
庵野氏個人に対しては依頼を受けただけでしょうし、何も思う所はありませんが、宮崎監督のキャスティングは明らかに暴走だと思います。
ただ、主人公二郎のイメージに一番近い知り合いだから連れて来ただけちゃうんか、と。
庵野という人物を知っている人間からしたらベストマッチかもしれませんが、会った事もない人間にしてみたらただの棒読みのオッサンですよ。
そして映画の内容に関してですが、これもまた複雑で、宮崎駿という老人が、ここに来てやりたい放題やりまくった、そういう映画だと感じました。
その姿勢には素直に感服です。清々しくて好感が持てます。
ただ、映画としての作りがかなり雑です。僕には雑だと思えました。
やりたい事以外には気をまわしたくないのかな、と思ってしまいました。
そういう部分は、プロなんだからそこはちゃんとしろよ、という反感を覚えたりもするんです。
雑という部分で最も気になったのは、シーンの切り替えが酷く分かりにくい。
まったく突然にシーンが切り替わり、何の説明もなく数年経っていたりする。
本作はしばしば主人公の夢の世界が描かれるのでかなり混乱しました。
観ていればわかる事ではあるのですが、すぐに飲み込めないため「あれ?うーんと、あ、そう言う事か」というような感じで理解する事に思考が奪われます。これが煩わしくて集中を削がれました。
シーンが切り替わって数年が経過するのであれば、一旦風景を挿入したり、明らかに時間が経過したとわかる意味のある何かを見せたり、何ならテロップで西暦を出しても何の問題もないと思いますが、そういう演出は必要なのではと思います。
主人公の二郎も全く外見が変わらない。声もずっと棒読みの庵野であると、これはとても混乱します。ヒロインの菜穂子は外見が成長しているので、なぜ二郎にはそれをしなかったのかと。
本編中、とにかく二郎の夢の中が頻繁に描かれます。
この夢のシーンは楽しく、二郎の飛行機への情熱を描く重要なシーンなのですが、それとは別に二郎が過去を回想するシーン、設計していてふと想像上で飛行機を飛ばすシーンとが差し込まれるので、今のは過去を思い出しているのか?それとも空想か?夢のシーンか?そこらへんがすぐに頭に入ってこない。
これも煩わしいです。観ていて本筋がつかめなくなるほど混乱する事はないのですが、宮崎監督が手を抜いている、と感じてしまってやはり気が削がれます。
そういうシーンを入れるのであれば、一度でいいので菜穂子に再開する前のシーンで二郎が菜穂子を思い出すシーンを入れて欲しかった。
僕は再開が描かれるまでヒロインが菜穂子かおキヌかどちらなのか判然としないまま観ていました。これは、二郎が不在のうちに届け物をしにきた女性がいた、と聞いて二郎がハッと思い浮かべるのがおキヌだったからです。
二郎が菜穂子と再開するまでの間、彼女をどのように思っていたのか、忘れていたのか、二度と会えないと思っていながらも忘れる事ができなかったのか、その辺りが描かれないので(家を訪ねたら焼け跡だった、という下りはあるので最低限の説明はされているのですが)、初対面からずっと恋をしていた、と唐突に言われても「お前ずっと飛行機の事しか考えてなかったやんけ」と思ってしまいます。
わずか5、6秒でいい。ふとした瞬間に菜穂子を思い出すシーンを入れたら、そこの部分がグッとリアリティを増したのになあ、と思うのです。
他には二郎の上司である黒川氏の夫人を、菜穂子と二郎の妹である加代が「姉さん」と呼ぶのですが、これも僅かながら混乱しました。これは黒川夫人と二人が仲良くなり、慕って「姉さん」と呼ぶのだと思うのですが、これは仮に史実に基づいたのだとしても何の説明もなくやって欲しくはなかった。
やるのであれば、もっと黒川夫人のキャラクターデザインをそうと分かるほど個性的なものにして欲しかったです。
何しろ、黒川邸に居候していた菜穂子と彼女を訪ねてきた加代が唐突に黒川夫人を「姉さん」と呼ぶと、あれ?ここは黒川邸ではなかったか?いつの間にか二郎の実家に居を移動していたのだろうか。菜穂子は「姉さん」ではなく「義姉さん」と呼んだのだろうか?
と混乱します。今まで二郎の姉など登場していないのですが、それまでの雑な作りがあるので、これもちゃんと描かれていないだけなのかと頭をまわしてしまう。
クライマックスのシーンに集中を削がれるのはとても損をしている気持ちになります。
また、これは好き嫌いの話になるのかもしれませんが、ジブリ特有の躍動感ある演出が僅かではありますが邪魔に感じました。
鞄の荷物に手を入れると荷物全体がブワっと膨らんだり、飛行機や列車が動くと部品一つ一つが生き物のように躍動したり、光沢のある着色も相まって有機物かのような描かれ方をしていました。
せっかく夢のシーンがふんだんに描かれているのだから、そういう演出は夢の中だけでやって、現実の描写はもう少し無機物らしく描いて欲しいと思いました。
リアリティが薄まってファンタジーに近づいていくような、そんな演出に感じました。
ファンタジーと言えば、機械や自身のSEが(多分)人の声を使っているんです。
これは意味が分からなかった。個人的には非常に「余計な事」に感じました。
機械の音ではいけなかったのか。夢の世界だけならともかく、なぜ現実を描いているシーンで、現実の音とは異なる音を機械に出させたのか?気になりました。
と、ここまでひたすらに文句ばかり並べてしまったのですが、これは風立ちぬという作品そのものは素直にとてもいいアニメで、だからこそ没頭させて欲しかった、集中がしばしば削がれて残念だった、という事です。
映画の内容、メッセージ、二郎の飛行機に賭ける想い、その気持ちにも負けない愛、そういう部分はとても良かったと思います。
この日記の冒頭でリンクを貼った業界人の絶賛の声というのは、二郎の飛行機に対する情熱、モノ作りに対する情熱に対する感動ではないでしょうか。
そして、今それを描く宮崎監督その人に対する感動、宮崎監督が自身のモノ作りに対する情熱を描いた、その事実に対する絶賛ではないでしょうか。
主人公の二郎という人間は、全く完璧な人間ではありません。
彼は飛行機を作る事に魂を奪われてしまう。彼は自分の作る飛行機が戦争で人を殺すと分かっています。分かっていて設計する。
子供の頃にいじめを止めに入ったり、大人になってからも見ず知らずの子供にお菓子を分け与えようとしたりと、正義感の強い人間であるという風に描かれます。
しかし、戦争に使われる飛行機作りには全く疑問を持ったりはしない。軍隊が邪魔だなあ、と考えていても、軍の要求に応える性能の飛行機を寝食削って作ろうとします。
愛する妻との暮らしも犠牲にします。(このあたりは時代もあるのでしょうけど)
肺結核で死を待つ妻のそばで煙草も吸います。
声は庵野です。
全く完璧ではない。描き方によっては相当問題のある人物として描く事も可能です。
しかし、宮崎監督は彼の飛行機に対する情熱に心を奪われたのでしょう。そして恐らく自身も投影し、それを描く事を決めたのでしょう。
これは宮崎監督が純粋にやりたかった事、言いたかった事で、サービスしようとかなるべく大勢が楽しめるように、とかそういう気持ちはこれっぽっちもないと思われます。
なので考えるのが面倒くさい演出面の細かい部分はおざなりになったのではないでしょうか。
そうなると、後は宮崎監督のこの直接的すぎるメッセージにどれだけ共感できるか、感動できるかという話になってくると思います。
なので、この作品をどのように評価していいのか混乱しているのです。
僕は「言いたい 事はわかるし、いい事を言っていると思うけど、言い方が雑で気になって伝わりづらかったよ」という感じでした。
そこが残念であり、同時にここまで「自分」をむき出しにしてきた宮崎監督に対して素直に感動しています。
正直、千と千尋の神隠しも、ハウルの動く城も、崖の上のポニョも、いまいち意味が分からなかった。観ていて飽きないけれど、なにがなんだか分からなかった。
それが、ここまでテーマをストレートに持って来られると、久しぶりに宮崎作品を観た気さえして、その事に関しても嬉しかったです。
とりあえずは賛否が別れる映画なのでは、と思いました。
一緒に観た友人は絶賛していました。なので、観てみたいという気持ちがあるなら、まず観てみることをオススメします。
色々映画のレビューサイトを呼んでみると、僕のように批判的な意見の人はごく少数派で、絶賛している人がとても多いですね・・・
どうやら僕は少数派の、「細かい部分に難癖をつける」部類のようです。
なんか悲しいな・・僕も素直に感動できれば良かった。
『劇場版銀魂完結篇 万事屋よ永遠なれ』を見てきました ★★★★☆
劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ 劇場予告 - YouTube
結論から言いますが、服部全蔵は出ません。
あ、いやそうじゃなくて感想ですけど、かなり面白かったですよ!!
笑いありシリアスあり、感動あり。これぞ銀魂という集大成の映画でした。
ただ、全蔵は出ません。
松平のとっつぁんも出ません。
いや、僕は全蔵は別にどうでもいいんですけど、上映終わった後に「全蔵出てへんやん!ありえへん!!」てキレてる女性がいたので一応お知らせしておきますね。
ていうか僕、けっこういい歳なんですけどね。
予告PVで成長した新八と神楽の姿を見たら、いてもたってもいられなくなって見に行ってしまいました。
客層は女性ばかりだったらどうしよう・・と不安でしたが、女性グループの他にはカップルや親子連れの姿も結構ありまして、銀魂は色んな層に愛されてるんだなあ、と実感しました。
とはいえ僕みたいに、おっさんが一人っていうのはあまり見なかったかもしれませんが・・・
まあ、面白かったからいいんだよ!!
ストーリーは、
“ある力”によって、自分のいない未来に放り込まれた銀時は、
崩壊した江戸の町並みを目の当たりにする。
豊かなものは星を離れ、残されたものは貧しい者、
これを機に政府を崩壊させようとする攘夷志士、
法の緩みを利用するゴロツキども、
そして、ケツまくって逃げるのが性に合わない頑固者だけ。
さまよう銀時は、ふたりの若者に出会う。
腰に差す洞爺湖の木刀で颯爽と不良どもを蹴散らすメガネの青年。
そして、巨大な犬を引き連れ、
銀時の着流し模様をあしらったチャイニーズドレスの美女。
それは、成長した新八と神楽の姿だった。
やがて銀時は、次々と変わり果てた未来の姿と、衝撃の事実を目の当たりにする。
――時代は移り、世界は変わっても、“変わらないもの”が、きっとある。
このような感じです。(公式サイトより)
そうなんですよ。タイムスリップものなんですよ。
タイムスリップものは結構ストーリーを纏めるのが難しくなるんじゃないかと 思うんですけど、今回は原作者の空知先生がストーリーを考えたという事で、文句なしに面白いです。
登場するキャラクターもオールスターという感じで(全蔵はいないんだけどね)、まさに完結編の名に相応しい豪華な作品となっています。
あえて残念な点をあげるとするなら、尺の都合上、どうしても登場人物一人一人の見せ場が少なくなってしまった事でしょうか。
入場者プレゼントに空知先生からのメッセージがあるんですが、「劇場場のためにネームを300P書いたら時間の都合で大幅カットされた」と 書いてあるのでもともとのストーリーではもっと見せ場が用意されていたのかもしれませんね。
ただ、真選組や攘夷組の面々に関しては見せ場がちょっと少ないように感じたものの、銀さんと新八、神楽の見せ場はこれでもかっていうくらい用意されてます。
本作の見せ場といえば、クライマックスのバトルはもちろんそうでもあるんですが、成長した新八と神楽の姿ではないでしょうか。
僕もそれを目当てに行きましたしね。
北斗の拳のバットとリンが成長したシーンを読んだ時と同じ感動です。あいつらが、こんな大きくなりやがって・・的な。
この、成長して強くなって出て来る、みたいな展開マジで激アツですよね!!
新八はもともと冴えないけど、実はそこそこ強い(クリリンくらいらしい・・)という設定なので、5年後に強くなっていても全くおかしくないのですが、その姿を見せられると興奮する事間違いなしなわけです。
神楽は元々強かったので、魅力的な女性になって登場、という補正がかかって登場します。
語尾の「アル」が無くなって、ただのツンデレキャラになってしまっているんですが、どうやら空知先生の書いたネームには銀さんが「灼眼のシャナじゃねーかァァァ」と突っ込むシーンがあった模様です。カットされたようですね・・残念です。
どちらのキャラに関しても、原作者の登場人物に対する愛を感じますよね。
ギャグシーンも相変わらず冴え渡っていて、上映中は場内から笑い声、みたいなシーンが何度もありました。
後半はお決まりのシリアス展開なんですが、こちらも超盛り上がります。作画も凄いです。
万事屋と真選組の絆が描かれるシーンが一瞬あって、グッと来る物があります。
ただ、桂はちょっと出番が薄かったような気もします・・・
ちなみに、攘夷戦争のシーンが描かれているので、もしかして高杉とかそこらへんが絡んでくるのかと思ったのですが、特に描かれてませんでした・・(一瞬出ます。一瞬。)
なので、完結編といいつつも今までの風呂敷を全部畳んだ展開とか、そういう事はないです。
正直、やろうと思ったらまだまだ続けられますよね。ていうか続けるんだろうな。
ここまでファンに愛されてるシリーズですし、まだまだ続けて欲しいなあ、と思います。
ちなみに入場者プレゼントとして、0巻風メモ帳と三位一体フィルムというものが貰えるんですが、これはかなり豪華なものになっていて、是非手に入れるべきシロモノです。

表紙は空知先生描き下ろしで、コミックスと同じようにちゃんと表紙が取り外しできるんですね。右にあるのは三位一体フィルム。僕が貰ったのは銀さんバージョンで、3種類集めて重ねると一つの絵柄が完成する仕組みです。

こんな感じでキャラクターデザインのラフや劇場用に書かれたネームが印刷されています。
豪華な入場者プレゼントもありますし、是非劇場に足を運んでみる事をお勧めします!
マクロスFB7を見ました ★★★☆☆
劇場で上映されてる時に行こうか迷ったんですけど、一足先に見た友人が「あれは見んでもええやつやで」と評してましたので、敬遠してたんですよね。

ファイアーボンバーのファンであるオズマの元に謎の怪鳥が現れ、謎のVHSを次々と落として行く。そのVHSにはマクロス7が収録されていた。マクロスFの面々みんなでマクロス7を鑑賞しました。懐かしかったです。

運転中のオズマとボビーのもとに一本のVHS(笑)が!
ファイヤーボンバーとかよくバンド活動できたな。ライブの最中にいきなりライブほっぽり出して戦場行っちゃうやつとか、僕だったらうまくやってく自信ないですわ。




「はあ?なに歌ってんのコイツら・・」