ゾンビ映画で主人公がTシャツ着てるのが納得いかない

だって噛まれたらゾンビになるんですよ。プロテクトしろよやる気あんのか

聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY を観てきた★★★☆☆

なんなんだこのブログは聖闘士星矢に関する事しかもう書けなくなっているのか。

そうなのか

 


『聖闘士星矢 Legend of Sanctuary』Oficial Trailer 2 - YouTube

 

本日観て参りました。

 

本日観に行って、まず一つ後悔した点があります。

それは、昨日行くべきだったという事です。

 

なぜなら入場者プレゼント「新・聖衣大全」が貰えなかったんですよ・・・!!

まさか2日目で既に配布終了しているとは・・・沙織さあああああああああん!!

 

でもまあ、あれですね、それだけ初日に人が入ったという事ですね。

どんな形であれ、聖闘士星矢が人気というのは嬉しいものです。(血の涙)

 

 

で、観て来た感想なんですけども。

まあ・・・まあまあ?

観に行った物を観た、という感じですかね。

期待を上回りもしなければ、下回りもしなかったというか。

 

僕が期待していた部分はやはりCGでしょうか。聖闘士星矢のキャラクターや必殺技が最新のCGのド迫力で描かれる、それは劇場の大スクリーンで見なければ!というわけで観に行ったわけです。

 

その点は期待通りでした。

迫力満点、CGも超美麗!!

ライトニングプラズマやオーロラエクスキューション、ギャラクシアンエクスプロージョンをあの迫力で観る事ができるとは・・・!!

 

逆に不安だった点も全て不安の通りでした。

沙織さんの声はなんていうか・・・まあ、ももクロでした。

氷河、私はな・・・・いや、もはや何も言うまい。

 

後はストーリーですね。

十二宮編を映画1本で納める事ができんのかい・・?と思っていたのですが。

 

まあ無理だよね。

 

ストーリーが破綻するなどといった事はないのですが、その分薄い。

ストーリーが圧倒的に薄い。

原作を知っているから脳内補正しつつ観る事ができましたが、全体的に物足りないです。

色々辻褄が合ってないとか、ツッコミ所だったりもストーリーが希薄なので、まあいいか、てな感じで流してしまいます。 

 

この2点に関しては、不安だったとはいえ覚悟していたので、まあ大丈夫でした。

 

 

予想していなかった点としては、まず各キャラクターの性格ですね。

なんていうか、みんな軽い。性格が軽いです。

星矢にいたってはチャラいです。オチャラけキャラです。これは好きになれませんでしたね。

他のキャラは薄い。各キャラの性格がどうこう言う以前に、そこまでキャラクターが出て来るほど見せ場がないので、「主人公の仲間たち」の枠を超える事がないまま終わってしまいました。

一輝なんて・・・なんでや・・・なんであんな扱いにしたんやぁ!!!!

 

ミロが女だったり、辰巳が大杉蓮だったりっていうのも、些細な問題に感じてしまうから怖いものです。

追記)見た目に騙されましたが大杉漣は城戸光政役でした・・・ 

 

後はあれですね、黄金聖闘士が基本弱いです。

原作にある、圧倒的な力の差、「アリと象」ほどの力の差を感じません。

「プロとアマ」くらいの感じでしたね・・・うーむ。

 

 

実際に見ておお、と思った点としては、聖衣の質感がCGだと凄くいいんですよね。

正に金属を身にまとっている感じで、動くたびに重厚感のある金属音がするんですが、これがかなり格好良かったです。

これは予想してなかったんですけど、カッコ良かった。

 

あとかなりどうでもいいんですが、エンディングがパシフィック・リムに酷似していました。あれ、パクったんですかね?たまたま?

カッコ良かったは良かったんですけど、完全に一致で不安になりました。

大丈夫か?

 

ストーリーに関しては特に語る部分がないので、いや、あるんですけどありすぎてもう別にいっか、って感じなので、感想としてはざっとこんな感じでしょうか。

 

ラスト、サガの傍らから蝶が羽ばたいていくのですが、あれは死界の蝶フェアリーですよね?

この映画が成功したらハーデス編、そういう事ですよね?

 

このまま行っちゃうとアテナ・エクスクラメーションにデスマスクアフロディーテ混ざりますけど、大丈夫ですよね・・?

 

ゴチャゴチャ書きましたが、続編があるなら観てみたい!素直にそう思える作品である事は間違いないです。

どうせ観るなら劇場で、続編の希望にみなさんで小宇宙を燃やして欲しいと思います!

 

過去記事:聖闘士星矢「真紅の少年伝説」がアツい。アツい!

聖闘士星矢 真紅の少年伝説

 

 

聖闘士星矢NEXT DIMENSION冥王神話 9 (少年チャンピオン・コミックスエクストラ)

 

グランド・イリュージョンはトリックよりメラニー・ロランに目が行った件★★★☆☆

グランド・イリュージョンをやっと観ました。

 


グランド・イリュージョン 本予告 - YouTube

 

この「やっと」というのは、以前劇場で上映中に観ようとしたんですが中々都合が合わず観れなかったからなんですね。

いい席が空いてないので「これ、いつまでやってますか?」とチケット売り場の女性に聞いた所、「人気があるのでしばらくは上映すると思います」と言われ、その週の金曜で上映終了したのはいい思い出です。

 

んだよ!

 

で、レンタル1週間になったので借りて観たわけです。

いい評判を聞いていたので、かなり楽しみにしておりました。

なにしろ、こういう「トリックでドンデン返し」系は大好きです。期待も高まろうかというもの。

 

 

観終わった後の感想ですが、一言で言うと「メラニー・ロランかわいい!」ですかね。

もうちょっと詳しく言いますと、「メラニー・ロランが超かわいいのでそれだけで観た価値はあった」という感じになります。

 

メラニー・ロランイングロリアス・バスターズで見た時も綺麗な女優さんとは思ったのですが、本作ではちょっとかわいさのケタが違っていた感じです。

 

しつけえよって言われるかもしれませんけど、仕方ないですよ。予告編を見てもらえると分かると思うんですけど、これ主役がマジシャンの皆さんだと思うじゃないですか??

ポスターもそんな感じじゃないですか?

 

マジックを華麗に駆使して、警察をヒラリヒラリとかわしつつ大金を盗み出す、みたいな。

そんな映画だと思ってたんですけど、どちらかというと彼らは主人公ではないんですね。

主役、というか観客目線のポジションに立つのはフォー・ホースメンを追う警察達なわけです。

ちなみにフォー・ホースメンっていのはマジシャンのみなさんの名前ですね。

 

ルパンが主役だと思ってたら銭形だった、みたいな感じです。

メラニー・ロラン演じるアルマはインターポールの捜査官なので、主役サイドのメインキャラクターです。

予告に映ってないけど!!

 

というわけでですね、彼女を見るだけでもじゅうぶん満足できますので、本作はオススメです。

 

 

ストーリーはどうなんだよっていうと、個人的には満足できました。

ただ、一方で「思ってたのと違う・・・」っていう感想でもありましたね。

 

主人公の視点がマジシャンではなく、彼らを追う警察に近かったというのもそうなんですが、期待していた華麗なトリックを駆使して、の部分がかなり大雑把です。

ていうかザツです。

ツッコミ所満載なので、思いもよらないトリックに驚かされたい、そういう期待に関しては満足はできないと思います。

 

とはいえ、ストーリー上はちゃんとフォー・ホースメンがマジックを華麗に駆使して、警察をヒラリヒラリとかわしていきますので、爽快感はすごくあります。

見応えもあったし、エンターテイメントとしては面白かったですね。

あーおもしろかった!」ってなれます。そこは大丈夫です。

 

ルパン的な映画として観るとちょうどいいと思います。

フォー・ホースメンも丁度男性3人、女性1人の4人組ですしね。

 

ルパンが警察の包囲網を突破するのに、一瞬で銭形そっくりに変装しても文句を言う視聴者はいないと思いますが、まあそういうテンションで観るのがいいのではないかと。

そうでないと、催眠術師がチートレベルに万能だったり、トリックに使用された舞台装置が何故か警察に不自然に発見されなかったり、そういった細かい部分でツッコミが絶えません。

あまり真剣にトリックを考えながら見ちゃうと、タネ明かしをされても、「いやいやいやいやちょっと待て」ってなります。

 

そういう「細けえ事は気にすんな!!」っていう部分は割と簡単に割り切れたんですが、気になったのはフォー・ホースメンの動機ですね。

一応ある組織と関係する形で語られるんですが、これが全然納得いかない。

 

お前ら絶対そこ興味ねえだろ?みたいなね。

あと一人コソ泥みたいなやつ混じってるけど、大丈夫か?みたいなね。

ついでにヘンリーって全然活躍してないけど・・・?みたいな部分ですかね。

 

 

本作はどうやら続編が制作されるらしいので、ヘンリーは続編でもっと見せ場があるのかもしれません。


Now You See Me - Credits Scene - YouTube

これは、エクステンデッド・エディションに収録されているエンドロール後のシーンだそうです。

 

とりあえず、続編にはメラニー・ロランを絶対出してくださいよ!!

 

グランド・イリュージョン エクステンデッド・エディション プレミアムBOX(劇場公開版DVD1枚付き3枚組)(初回限定生産) [Blu-ray]

ホビット 竜に奪われた王国を観て来ました★★★★☆


映画『ホビット 竜に奪われた王国』予告編 - YouTube

 

いやー、1本目は劇場で観れなかったので、今回はちゃんとスクリーンで観れて本当に良かったです。

 

できれば3Dで観たかったのですが、今回足を運んだ劇場は、以前トロンレガシーを見た時に3Dがイマイチだったんですよね。

 

もしかしたらスクリーンや作品によるものだったのかもしれませんが、そこで失敗すると映画に集中できないかも・・・と思い、2D字幕で観る事にしました。

 

なにしろこのシリーズは、中つ国の世界にどっぷり浸かれる事が魅力なわけですから。

 

その点、2Dといえども望みは充分叶いました。

 

本編が始まり、中つ国シリーズ独特のフォントがスクリーンに映し出された瞬間のあの感動。

 

ああ、帰ってきた!とでもいいたくなるような懐かしさにも似た喜びです。

 

ストーリーが重要なのはもちろんなのですが、この世界をまた味わえただけでも充分、劇場に足を運んだ価値はありました。

相変わらずニュージーランドの自然も美しいです。

 

本編冒頭、ピーター・ジャクソン監督が一瞬映って挨拶を済ませた後、スクリーンに映り込むのは「躍る小馬亭」。

ロード・オブ・ザ・リングでフロド達がアラゴルンと出会った場所じゃないですか!

 

本作の見どころの一つは、これらのロード・オブ・ザ・リングとのリンク要素だと思うのです。

「躍る小馬亭」はリンクというかちょっとした仕掛けではありますが、やっぱりレゴラスが登場するとテンション上がります。

 

レゴラスは原作には登場しないらしいので、これはロード・オブ・ザ・リングファンに対するサービスだと思うのですが、このサービスは本当にうれしい。

しかも原作に登場いしていない割に、かなりメインのポジションですからね。

レゴラスが想いをよせるエルフのタウリエルを演じている女優さんのエヴァンジェリン・リリーですが、LOSTでメインヒロインをされてた女優さんです。

また、僕の中で2013年で観た映画1位の「リアル・スティール」でもヒロインを演じていた女優さんなんですね。

ハリウッドで着実にステップアップしているようで、とても嬉しいですね。

 

とはいえタウリエルレゴラス恋愛模様はストレートにはいかないようで、二人の仲がどうやらうまく行かないであろう事は、彼女がロード・オブ・ザ・リングに登場していない事から容易に想像がつくわけです。

 

この2人にドワーフのキーリが加わり、面白い様相を呈してきております。

 

それにしても、1作目で多すぎて何が何だかわからなかったドワーフ達もいつの間にか見分けがつくようになっており、これはかなり驚きです。

さすがにドワーフの王トーリンは1作目から見分けがついておりましたが。

 

トーリンは本作でわりと1作目で見せなかったダメな面、というか黒い面?を見せてきているように感じましたね。

 

鍵穴が見つからないとふて腐れて帰ったり、ビルボが石を持っていないか剣で脅して聞き出そうとしたり。

1作目のラストで見せた誇り高い姿以外に、少し問題を秘めているような気がします。

 

性格的に未熟というのでしょうか。

 

性格的に未熟といえば、レゴラスも明らかにロード・オブ・ザ・リングとはキャラが違っていましたね。

好戦的で高圧的、ロード・オブ・ザ・リングで見せた優雅な笑みを今回、見る事はできませんでした。

 

終盤、オークとどつき合いをするのですが、流血してキレるシーンは完全にベジータ様の「この俺様が・・気高い血を・・!!」に見えましたよ。

 

おそらく3作目に彼を変える何かの出来事があるんだと思うので、楽しみですね。

 

トーリンやレゴラスと違ってビルボは1作目と比べてかなり成長しています。

パーティーの危機を何度も救っているし、主役と言って遜色ない活躍です。

フロドより余程頼もしい。

 

3作目でビルボがどのような活躍をするのかも楽しみにしたいです。

 

3作目といえば、今回登場した人間のバルドですね。

2作目では特に活躍の機会もありませんでしたが、どう考えても3作目で彼が決定的な活躍をすると思われます。

 

3作目の冒頭でバルドとスマウグの対決になり、後半でアゾグ達邪悪なオーク軍団との戦いが描かれる事になるのでしょうか。

かなりアツい展開になりそうですね。

ロード・オブ・ザ・リングシリーズでも、やはり合戦シーンの迫力は凄まじかったですからね。

ホビットシリーズではまだ大がかりな合戦シーンがないので、3作目に期待しています。

 

もう一つ3作目に期待する事と言えば、やはりロード・オブ・ザ・リングシリーズからの新しいキャラクターの登場でしょうか。

アラゴルンなんかにも登場してほしい所です。

 

かなり取り留めのない文章になってしまいました。

ストーリーに全然触れていないのですが、今回ストーリーはかなり盛りだくさんです。

 

躍る小馬亭からスタートし、オークの群れから追われてクマ男と出会います。

クマ男はまた登場するのでしょうか??

 

その後一行は森で蜘蛛に襲われたりエルフに捕らわれたりと立て続けに事件に巻き込まれます。

タルに乗っての川下りは本作中盤の見せ場ですね。まさに冒険活劇という感じのシーンだと思います。

 

その後人間の街へと移り、クライマックスは邪悪な竜スマウグとの対決となります。

 

本シリーズの恒例として本作も2時間半と長いのですが、一向に気にならないんですね。

全然飽きません。

ただ目まぐるしいわけではなく、そこはピーター・ジャクソン監督、とても丁寧に描かれているので、中つ国にいるという没頭感は全然損なわれていないのが凄い所です。

 

 

いやー、とにかく3作目を見たいですね。

上映が楽しみな映画があるという事はホントに幸せな事だと思います。

 

 

とりあえずはいずれ発売されるであろうエクステンデッド・エディションを楽しみにしています。

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TIGER & BUNNY The Rising 観てきました。(ネタバレなし)★★★☆☆

 
映画『劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-』予告編 - YouTube

 

タイバニ観てきました。

 

感想はですね、そうですね、普通に面白かったです。

 

面白かったんですが、まあ観に行ったものが上映されていたというか。

 

いつも通りのタイバニを見れたので満足は満足ではあるんですが、

予想を上回るでも下回るでもなく、悪く言えば無難かなあ、と。

 

結構長い期間、劇場で予告編を見せられ続けてきたので、ついに観れるか!と期待が高まりすぎていたかもしれませんね。

 

 

ていうかあれですよね。

これ終わってないですよね?!

 

テレビシリーズではついに明かされなかったウロボロスの正体が、今作で明らかになるかと思いきや、

これがまた完全スルーですよ。

 

まず間違いなく、映画をもう1本やるか2期があると思うんですが、(ぜひ2期!)

多分今作を見ていなくても、今後話についていけない事はないと思います。

 

「つなぎ」っぽい内容だったような・・・

 

 

ていうかあれですね、監督がテレビシリーズのさとうけいいち氏ではないんですね。

さとうけいいち氏は今CG星矢を作るのに忙しいという事でしょうか・・・

 

監督はTheBeginningの監督をされていた米たにヨシトモ氏なので、もしかしたらさとうけいいち氏の作り出した世界観を極力、壊さないように配慮したのかもしれません。

 

 

なんだかネガティブっぽい事を書いてしまいましたが、先にも書いた通り、「話進まねえのかよ!!」とは思ったものの、内容には充分満足できました。

 

何と言っても劇場版だけあって作画が綺麗ですよね。

桂正和氏のキャラクターデザインに非常に忠実な作画のシーンが多くあって美麗でした。

テレビシリーズはしばしば作画が怪しかったですしね・・・

 

ストーリーも、各キャラクターそれぞれに見せ場が用意されており、どのキャラクターのファンでも満足できたのではないかなあと思います。

各キャラクターごとに丁寧に描写されているので、テレビシリーズを未見の人でも、話についていけないという事はないのではないでしょうか。

ていうかファイヤーエンブレムに関してはかなり尺とってた印象ですね。

 

 

なので、オールスターのお祭りというか、これぞ劇場版、という作品だったんだと思います。

ただ反面、そうするとストーリーの方は弱くなるというか、テレビシリーズの大きな魅力であった、伏線であったり、過去の展開が後々生かされる、というような部分は弱かったように思います。捻りがないというか。

例えばクソスーツが後半で登場したり、ルナティックのマスクの手形の理由が明かされるとか、そういう感じのやつですね。

悪役達の動機も割と薄いというか、お前らその動機の割には結構な大事やぞ・・?結構死んでると思うぞ??みたいなね。

 

 

まあ、非常にストレートなストーリーですので、ストーリーを楽しむというよりは、深く考えずに好きな作品であるタイガー&バニーを劇場で楽しむ、といった見方が正解なんだと思います。

なので、タイバニファンの人はやっぱり劇場で観る方がいいと思います。

 

 

今後間違いなく作られるであろう続編では、ウロボロスの正体が明かされる事はもちろん、虎徹の能力がどうなっていくのか、ルナティックはどうなるのか、ブルー・ローズと虎徹の関係は?楓は活躍するのか??などその辺りを是非扱ってほしいですね。

 

とても好きなアニメなので、今後シリーズ化していくなら、それはそれで嬉しいですね。

楽しみです。

 

 

「ゼロ・ダーク・サーティ」見てやっぱりアメリカさんはカスだなって再認識しました★★☆☆☆


映画『ゼロ・ダーク・サーティ』予告編 - YouTube

 

ゼロ・ダーク・サーティ見ました。

 

まず率直な感想を述べますと、長い

長くてしんどい

 

つまらないわけではないですし、駄作と言うつもりもないですが、ダークナイトライジングやホビットの冒険の2時間半と比べると、非常にしんどかったです。

 

やはりエンターテイメント性が低いのが一番の原因だろうとは思いますが、全体的に冗長な構成だったように思います。これ2時間に収まったんじゃないかなー?

wikipediaを見ると「アクション・サスペンス」と書いてありますが、誰が何と言おうとこの映画はアクション・サスペンスではなかったです。

 

本編中ずっと、ヒリヒリしたような緊張感があり、そこは中々見ごたえがありました。

冗長ですが、退屈とはまたちょっと違う感じでしたね。

 

とはいえ、観終わったあと、満足感がないといいますか、うーん・・という微妙な感じになった事は否定できません。

エンターテイメント性が低いのであれば、代わりに何があるかというと、別に何もないように感じてしまいました。

テーマも、よくよく考えるとよくわかりません。

 

アメリカ賛美なのかというと決してそんな事はありません。

アメリカが9.11以降、捕虜に対して拷問を行った事や、ビン・ラディン殺害の際には非武装の女性を何人も殺害している事が描かれています。

 

かといって、アメリカの行いを批判したいのかと思えばそういうわけでもない。

捕虜への拷問シーンなどが描かれていますが、実際あんな程度で済んでいるわけありません。そもそも、イラクやアフガンでアメリカはもっと残虐で非人道的な行いを山ほど行っているわけですし、アメリカを批判したいのであればもっといくらでも描き方はあったはずです。

 

じゃあタリバン批判をしたいのかといえば、これもやはりそうではない。

 

そもそも、9.11はなぜおきたのか、アメリカはなぜイスラム国家に恨まれているのか、アメリカはどのような主張をしているのか、このあたりの背景が描かれていません。

 

つまり、テーマというか、結局何が言いたいの?というのがイマイチよく分からなかったんですよね。

淡々とビン・ラディンを追い続けた女性の10年間が描かれて行きます。

いわば、「10年もビン・ラディンを追い続けた執念の女性がいたんですよ」と伝えられるだけのような。見ている側は、「はあ、そっすか」としか言いようがないわけです。

 

ドキュメンタリーならまだ作り手の主張が何かしらあるので、こちらもある程度の主体性を持って見れるのですが、これはドキュメンタリーでもなく、「実録」といった雰囲気です。

 

そもそも、主人公のマヤが執念で10年間ビン・ラディンを追うという話なのですが、それがピンとこない。

なぜマヤがそこまでの執念を持ち得るのか?

その理由が「仕事だから」という以外とくに描かれません。実話をもとにしているので、本当に仕事だったからと言われればそれまでなのですが、その辺りが描かれていないので、見ている側としてはそこまでマヤの執念を感じません。

なんか調べてるうちに10年経ってしまった、というような感じです。

 

その10年も、シーンが飛び飛びで、見ていて10年の歳月を感じません。シーンが切り替わり、1週間後くらいの感じで観ていたら、「あれから4カ月よ」とかセリフで知って「あ、そんなに経ったの」というような進み方です。そこらへん、もう少しどうにかなったのではないでしょうか。

 

章仕立てで、章のタイトルがちょいちょい入るのですが、これもピンとこない、というか正直いらんだろと思いました。

 

あとは劇中で10年も経過するので、登場人物が色々出て来るのですが、その人物達に対する説明がありません。なので、その人物がどういう人物なのかが見ていて良く分からない。見続けていると、「あ、この人はそういう立場の人なのか」と後から気付く感じで、このあたりも神経を使います。

章仕立てにする必要ないからこういう所なんとかせえよ。

 

 

マヤはずっとビン・ラディンを追っているわけなのですが、実際に追っているのはビン・ラディンではなく、その側近です。

側近をずっと追っていたら、ビン・ラディンも一緒に住んでた、という塩梅で、「なんやそれ」という感じでした。

もちろんビン・ラディンを見つける一番の手掛かりとして側近を追っているので、不自然なわけではないのですが、こっちは側近が見つかるか?見つからないか?というテンションで観ているので、「あそこ、ビン・ラディンおんで!」みたいな事をいきなり言われてもテンションの調整がついていかず、あ、中ボスかと思ったらラスボスだったの?という肩すかし感もありました。

まあ実話だからそこらへんは仕方ないんですけども。

 

ラストの襲撃シーンも、本作のクライマックスなシーンなんですが、やっぱり長い。

3分の1は削れたと思います。しかも夜のシーンなもんで、全体的にやたら暗い。何してるのか全然見えません。

リアル感を出したかったのでしょうが、長いわ何してるのか分かんないわで、かなりフラストレーションがたまりました。

しかもアメリカがゲスい。

アメリカの会議室で衛星の写真見ながら

「この家、多分ビン・ラディンいますよ」

「いなかったらどうすんの?」

「いる!絶対いる!!証拠はないけどいる!!」

「うーん・・・じゃあ、襲撃・・・しちゃおっか!」

みたいな感じで外国の家に乗り込んで、住んでいる人をどんどん殺していきます。

夫を殺されて泣いている女性も殺します。

で、家の奥に進んでいって、あ、人だ!パンパン!!あれ、死体見たらビン・ラディンだった!やったね!!あ、ついでに家にあったパソコンとか書類とか全部持っていこう!お宝お宝!!

みたいな感じです。

山賊か 

 

純粋にアメリカという国に嫌悪感しか感じませんでしたよ。なんなんですか。

 

というわけで、人生の特等席を見た反動もあると思いますが、全体的にイマイチな作品に感じてしまいました。

 

・・・・・・うーん。

 

 

戦争はよくないよ

 

 

ゼロ・ダーク・サーティ コレクターズ・エディション [Blu-ray]

「人生の特等席」気持ちのいい名作なのでみんな見るべき★★★★★


映画『人生の特等席』イーストウッドコメント入り予告編 - YouTube

 

許されざる者を見て、ちょっとイーストウッド熱が高まりましたので、かねてからちゃんと観たいと思っていた本作を観ました。

 

この作品、以前海外に行った時に飛行機の中で途中まで観てしまいまして(というか途中までしか観れず)、なんとなくお金を出すのが勿体ないような気がして敬遠していたのですが、大きな間違いでありました。

 

これはいい映画です。みんなにオススメしたい。

 

個人的にイーストウッドの作品というと、なんとなく重いイメージがあります。

生きるとは何ぞや?とか、人間とは?尊厳とは?なんていう風に、観る側に問いかけてくるような作品が多いイメージなんですね。

観た後にズーンと残るんですよ。見応えがあると言いますか。

イーストウッドが作りたいと思って選ぶ脚本がそういう作品なのでしょう。

 

ところが本作は全くそんな事はありません。

 

よくよく見ると監督はイーストウッドではなく、ロバート・ロレンツという人なんですね。イーストウッドは製作だけで、主演に専念したようです。

特典映像を見るとこのロバート監督、ずっとイーストウッドの片腕として助監督をしていたらしく、本作で念願の監督デビューとなったとの事です。

 

初監督とはとても思えない見事な作品でしたが、もしかするとイーストウッドが愛弟子の初監督作品にシンプルでストレートな作品をあてがったのかもしれませんね。

本作はズーンと残るのではなく、スッとした清々しい気持ちになれました。

 

以下、多少ネタバレを含んだ感想です。

 

 

 

 

本作は観終わった後清々しい気持ちになれる作品と上で書きましたが、要するにハッピーエンドなんですね。

 

ただ、一本の映画の中に確執を抱える親子の問題であったり、老齢によって行き詰まりを見せるメジャーリーグのスカウトマンの葛藤であったり、いくつかの問題があるわけです。

映画によってはその辺りのテーマが現実的な描かれ方、悪く言えば後味悪く描かれるケースもあると思うのですが、本作は「良かったね!」と思えるいい終わり方をしてくれます。

また、イーストウッド演じる主人公親子の問題の他にも、調子に乗った性格ワルがラストで痛い目にあい、スカッとするという実にアメリカ映画らしいシンプルな爽快感もあります。

(ピーナッツボーイのエピソードは最高!)

マネー・ボールと内容的に正反対の映画なので、その辺りも個人的にニヤニヤしながら見ていました。マネー・ボールもいい映画でしたけどね。

 

とはいえストーリーはシンプルですが、イーストウッド演じるガスとその娘ミッキーの親子の描かれ方はとても丁寧です。

お互いに仲良くしたいのに、噛み合わずギクシャクしてしまう序盤から、徐々に雪解けしていく過程が、自然に、優しく描かれていると思います。

 

イーストウッド演じるガスという役ですが、これが見事なまでにいつも通りのイーストウッドです。

頑固で口が悪く、性根は優しいのにそれをどうやって表していいのかわからない。

なのですが、今回はそこに娘が登場します。

娘も父親譲りの頑固さで、娘の扱いに戸惑うガスの姿はいつものイーストウッドにはない可愛らしさがあって、本作の見どころの一つだと思います。

ラストシーンのガスの姿は必見で、いつまでも娘を子供だと思っていた中盤と比べ、一人の大人として扱うようになるんですね。

嬉しくもあり寂しくもあるという親心でしょうか。

 

 

娘のミッキーを演じるエイミー・アダムスもとても素敵な女優さんですね。

作中、ミッキーが33歳だというセリフがあって、ハリウッド作品で女優が実年齢より上の役を演じるのは珍しいなあ、と思って観ていたのですが、この人、1974年生まれなんですね(!)

撮影当時36か37歳くらいだと思うんですが、全然見えないです!ずっと20代かと思ってました・・・

 

共演のジャスティン・ティンバーレイクが1981年生まれだそうですので、7歳差ですよ・・。

ていうかジャスティン・ティンバーレイクはもっと上かと思ってました。81年生まれなのか。

 

で、このミッキーという役もまた魅力的な役なんですよ。父親譲りの頑固さと勝ち気さを兼ね備えていて、なかなか他人に心を開く事ができないんですね。

そんな彼女がラストどのような変化を見せるのか、ここも見どころだと思います。

 

 

本作を観て思ったのですが、やっぱりこういう映画が一番好きかもしれないですね。

観終わって幸せな気分になるという事はとても素晴らしい事だと思います。最近では他にリアル・スティールを観たあともこんな気持ちになりました。

 

 

リアル・スティール同様、誰にでおオススメできる素晴らしい作品だと思います。

 

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許されざる者のテーマが深すぎてちょっとわかりませんでした★★★☆☆

許されざる者」を観ました。

 

クリント・イーストウッド主演の奴ですね。

渡辺謙のやつではないです。

 

アカデミー賞を取った名作という事で以前より観たいとは思っていたんですね。

クリント・イーストウッド監督の作品は最近のものしか観た事はないのですが、軒並み名作揃いであります。

許されざる者も期待せざるを得ない。

という事で、満を持して鑑賞であります。

 

観終わった直後の感想から先に述べますと、「思ってたんと違う」。

なんていうか、思ってたのと違いました。何故か二回言いました。

 

多分、渡辺謙主演の邦画リメイクの予告から勝手に作り上げたイメージのせいですかね。

 

かつて凄腕と名を馳せたガンマンが、引退して静かに暮らしていたものの、悪逆保安官に苦しめられる街のみんなのために立ち上がる!

みたいなストーリーかと思っていました。勧善懲悪的な。

 

全然違う、というわけでもないのですが、でもやっぱり全然違いましたね。

 

ストーリーに関してはwikipediaに詳しく記載してあるのですが、こちらの文章もおびただしい読点に読んでいて不安な気持ちになる名文かと思います。

是非ご一読することをオススメいたします。

 

 

まずタイトルの「許されざる者」なんですけども、これは誰の事を指しているのかというと、主人公のマニーの事だけではないんですね。

多分登場人物みんなの事だと思われます。

 

主人公マニーは昔は極悪人だったのですが、一人の女性と出会い、心を入れ替えて悪の道からは足を洗っています。

しかし、家計が厳しくなり、二人の子供を養うために、本意ならずも賞金首を殺す事を決意します。

 

その賞金首のカウボーイですが、彼は娼婦にイチモツの小ささを笑われて、頭に血が上り、娼婦の顔をナイフで切り刻んでしまいます。

しかし、殺したわけではありません。

 

その娼婦の仲間たちですが、日ごろから娼婦が真っ当な人として扱われない事に不満を抱いており、そこに仲間が傷つけられてカウボーイの首に賞金をかけます。

賞金は全員の有り金全てであり、しかも不足分は精力的に客をとって稼ぐ力の入れようです。

 

その娼館の主人ですが、商品である娼婦の顔に傷をつけられ、最初はカウボーイを処刑しない裁定をした保安官に食ってかかりますが、カウボーイの馬を賠償金代わりに譲り受ける事を条件に、引き下がります。

 

保安官も、街を守るために厳しい決まりを設けており、それを破る者、自分が助命の裁定をしたカウボーイの首を狙う賞金稼ぎに対し、厳しい拷問を加えます。

 

保安官の厳しい拷問によって、マニーの友人であるネッドは命を落としてしまいます。

ネッドは、もともとマニーの賞金稼ぎについてきた仲間ではありますが、賞金首を前にして殺しに嫌気が差し、途中で一人カンザスへ帰ろうとした所を捕まりました。

 

マニーとネッドと共に賞金首を追っていたキッドは、賞金首のカウボーイを殺害しますが、初めて人を殺した恐ろしさに我を失ってしまいます。

 

 

という具合で、登場人物が、みんなして悪い部分もあり、さりとて悪人と言い切れるかというとそうともいえず・・・という構図になっています。

勧善懲悪とは全く違う作品ですね。

 

ただ一人、問題を起こしたカウボーイの友人だけが酷く哀れな扱いを受けておりますが・・・

 

観終わって、うーむ・・・と考えるふりをしてみたのですが、この作品のテーマといいますか、結局何を言いたかったのか?というのがイマイチつかめませんでした。

 

人はみな、それぞれ自分なりに生きていて、そこには明確に善だの悪だのと白黒つけられるものはないんだ、という事でしょうか?

 

ミスティック・リバーも同じように、善が勝つわけでも悪が負けるわけではない結末でしたし、ミリオンダラー・ベイビーもまた、努力したものが勝利し、幸福になるという結末ではありませんでした。

グラン・トリノも、単純に善が勝つわけではなく、守りたいものを守るために自己犠牲という手段をとる事でようやく悪を負かす、いわば相討ちともとれる結末でした。

 

こう考えると、クリント・イーストウッドは単純な勧善懲悪を好まず、人とは、生きるとはそう単純なものではない、という考えを持っているのかもしれません。

 

終劇のモノローグで、マニーは子供を連れて街へ生き、賞金をもとに商売を起こして成功した、というような事が語られます。

これをハッピーエンドとして考えてもまあいいとは思うのですが、マニーは亡き愛妻に二度と殺しはしないと約束していた身です。

子供を養うための賞金稼ぎならまだしも、最後の酒場の行いは妻が許してくれるものだったとは思えないんですよね。

中盤で熱にうなされていた時、マニーは三途の川の向こうで死神と妻が自分を見つめている夢を見ています。妻の顔には蛆が湧いていたという表現から、それは決していい夢ではない。マニーが過去の行いに対して強い罪悪感を感じている事を表していると思われます。

それが、賞金のためにカウボーイを殺し、その後友人を殺された報復に何人も殺してしまう。

街に出て、マニーはそれで幸せになりました、ハッピーエンド、という事にはならないのでしょう。

 

しかし、それでも彼は生きていっただろう、子供達と共に、という事になるんだと思います。

 

 そう考えると、人間にハッキリとした善も悪もなければ、人生に完全なハッピーエンドなどありはしない。生きている限りは人生が続くだけで、己の人生を生きていれば罪をおかす事もある。人を傷つける事もある。

我々はみんな、許されざる者なのだ。

 

っていう事ですか?

すみません難しくてちゃんとわかりませんでした。

どなたか教えてください! 

 

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